エネルギー管理士試験についての基礎知識まとめ

エネルギー管理士は
企業のエネルギー使用を最適化し、地球と会社の財布を守るプロフェッショナル」
の資格を意味する。

省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)に基づき
一定以上のエネルギーを使用する工場や事業場(特定事業者)には
この資格を持つ人の選任が法律で義務付けられている。

カーボンニュートラルへの対応やエネルギー価格の高騰により
需要はますます高まっている資格の1つ。

資格取得の2つのルート

エネルギー管理士になるには、大きく分けて2つの道がある。

区分エネルギー管理士試験(試験ルート)エネルギー管理研修(研修ルート)
対象誰でも受験可能実務経験が3年以上ある人
方法年1回の国家試験に合格する6日間の講習+修了試験
難易度高め(合格率20〜30%前後)試験に比べれば取得しやすい
メリット実務経験がなくても受験・合格できる講義を受けられるので理解が進みやすい

どちらのルートでも、免状の交付(正式な登録)には「1年以上の実務経験」が必要となる。

試験の内容(課目構成)

試験は「熱分野」と「電気分野」のどちらかを選択する。
どちらで合格しても、エネルギー管理士としての権限に違いはない。

共通課目

課目I
エネルギーの使用の合理化等に関する法律及び外部要因(法規など)

専門課目(選択した分野による)

分野課目II課目III課目IV
熱分野熱と流体の流れの基礎燃料と燃焼熱利用設備及びその管理
電気分野電気の基礎電気設備及び機器電力応用

※基礎科目では、熱力学や流体力学、電気回路といった工学的な知識が求められる。
計算問題も多いため、数学(微積分やベクトル)の素養も必要となる。

エネルギー管理士のメリットについて

設置義務がある(業務独占的側面)

大規模な工場(第一種特定事業者など)には必ず設置しなければならないため
製造業やビルメンテナンス業界では常に一定の求人がある。

企業のコスト削減に直結

単なる「守りの資格」ではなく、省エネ提案を通じて
数千万円単位のコスト削減に貢献できる「攻めの資格」でもある。

キャリアアップと手当

多くの企業で「資格手当」の対象となっており
昇進の条件に組み込まれていることも多い。

エネルギー管理士の難易度と対策

難易度は「電験三種よりは少し難しい〜同等」 or 「公害防止管理者よりは格上」といった立ち位置。

主な対策

  • 計算力がカギ
    公式の暗記だけでなく、「なぜその数値になるのか」を
    理解する応用力が求められる。
  • 過去問が王道
    過去10年分程度の過去問を完璧に解けるようにするのが合格への最短ルートとなる。

参考資料

エネルギー管理士試験 電気分野 徹底研究 改定第2版より一部引用

https://www.eccj.or.jp/index.html
一般社団法人ECCJ 省エネルギーセンター 「エネルギー管理士」より引用

名無し管理事務所