高圧受電設備における力率改善は、電気料金の節減(基本料金の割引)だけでなく
設備容量の有効活用や電気品質の維持において非常に重要な管理項目の1つとなる。
電気料金=基本料金+電力量料金
力率の改善効果は基本料金に反映される。
一般的な自家用電気工作物の基本料金計算方法
基本料金[円]=契約電力1kWあたりの単価[円]×契約電力[kW]×力率修正(185%-力率)
基本料金は力率85%を基準としている。
85%を上回る場合は、上回る1%ごとに、基本料金が1%割引される。
85%を下回る場合は、下回る1%ごとに、基本料金が1%割り増しされる。
力率100%の場合基本料金は85%となる。
自家用電気設備の力率を良くすることで
以下の効果が得ることができる。
設備・系統へのメリット
無効電力が減り、電力損失や電圧降下の軽減、設備容量の低減が可能になる。
配電設備の有効利用にもつながるため、電力会社にとっても大きなメリットがある。
コストへのメリット
電力会社側のメリットが大きいため、電気料金が
力率によって増減する仕組み(力率割引・割増制度)が設けられている。
電気料金は、大きく分けて以下の4つの要素の合計で計算される。
電気料金= 基本料金 +電力量料金 + 再生可能エネルギー発電促進賦課金+燃料調整費
契約電力 400 kW、基本料金単価 1,836 円/kW の事業所で
力率を 85% から 95% へ改善(10%向上) させた場合。