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トラッキングによる漏電・火災の対策

トラッキング現象とは

コンセントとプラグの隙間にホコリが溜まり、そのホコリが空気中の湿気を吸収することで、漏電し発火する現象のこと。

発火の程度や状況によってコンセントの周りが焦げ付く状態になったり、規模が大きいと火災を引き起こす危険性がある

発生原因

  • 冷蔵庫、テレビ、洗濯機などの裏側のホコリが溜まりやすいところのコンセント
  • 台所や洗面所、脱衣所などの湿気が多い場所で使用しているコンセント
  • 加湿器や水槽など水気がある場所で使用しているコンセント

トラッキング現象の発生メカニズム

上図:コンセントのトラッキング現象メカニズム

長期間プラグをコンセントに差し込んだままにしておくと
コンセントとプラグの間に埃が溜まり
その埃に湿気等の水分が付着すると電気を通し小さな火花が発生する。
火花が継続すると絶縁部分に電気の通り道(炭化導電路)が形成され、火災へと発展していく。

また、コンセント以外で電化製品に用いられる基板でも
湿気やペット等の糞尿などで電気の通り道(炭化導電路)が形成され、トラッキング現象が発生している。

大阪市でトラッキング現象が原因で発生した火災が
平成30年から令和4年まで5年間で124件発生している。

トラッキング現象の対策

電源プラグのさしたままの機器コンセントの定期的な掃除、ほこりの除去

電源プラグとコンセントの隙間にトラッキング防止処置を行う。↓下商品画像

漏電遮断器の設置。

耐トラッキングカバー

コンセントキャップ

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