ケーブルヘッドについての基礎知識まとめ

高圧ケーブルの端末処理に使用される重要な部材のこと。

ケーブルヘッドの役割

絶縁破壊の防止

高圧ケーブルの端末は、絶縁物が角になっているため、電気力線が集中しやすく、絶縁破壊が起こりやすい状態。
ケーブルヘッドは、電気力線を分散させることで、絶縁破壊を防ぐ。

高圧機器や受変電設備との接続

高圧ケーブルと高圧機器や受変電設備を安全に接続するために、ケーブルヘッドは不可欠となる。

外部環境からの保護

雨水や塩害など、外部環境からケーブル端末を保護し、絶縁性能を維持する。

ケーブルヘッドの種類

ケーブルヘッドには、使用環境やケーブルの種類に応じて、さまざまな種類がある。
主な種類としては、以下のようなものがある。

  • 耐塩害終端接続部:
    • 海岸地域など、塩害の影響を受けやすい場所で使用される。
  • ゴムストレスコーン形終端接続部:
    • ゴム製のストレスコーンを使用し、電気的なストレスを緩和する。屋内用と屋外用がある。
  • テープ巻形終端接続部:
    • 絶縁テープなどを巻き付けて端末処理を行う。

ケーブルヘッドの施工方法

ケーブルヘッドの施工には、専門的な知識と技術が必要。
施工不良は、漏電や停電などの事故につながる可能性があるため、必ず有資格者が作業を行う必要がある。

ケーブルヘッドに関する注意点

  • ケーブルヘッド内部に水が浸入すると絶縁破壊の原因となるため、防水対策をしっかりと行う必要がある。
  • 寒冷地では、内部の凍結による破損に注意が必要となる
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