「借室変電」とは、電力会社から変電所の一部、または
変電設備が設置された部屋を借りて電気の供給を受ける契約形態のこと。
大規模な工場や商業施設などで採用されることが多く、電力会社が変電設備の設置と管理を行う。
借室変電のメリット
- 初期投資の削減
自社で高額な変電設備を購入・設置する必要がないため、初期費用を大幅に抑えられる。
- 維持管理の負担軽減
専門知識が必要な変電設備の保安管理やメンテナンスは電力会社が行うため
自社で電気主任技術者を手配したり、保守費用を負担したりする必要がなくなる。
- スペースの有効活用
変電設備を自社で設置するスペースが不要になるため
その分を生産活動や商業スペースなどに有効活用できる。
借室変電のデメリット
- 電気料金が割高になる可能性
変電設備の賃借料が電気料金に上乗せされるため
自社で設備を所有する場合に比べて、月々の費用が割高になることがある。
- 契約の制約
契約内容によっては、電力の使用量や使用方法に制約が設けられる場合がある。
- 自由度の低さ
将来的に設備を増設・変更したい場合、電力会社との協議が必要になり
自社で自由に計画を進めることが難しい場合がある。
借室変電と自家用変電設備の違い