CVケーブル「架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」
英語名「cross-linked polyethylene insulated vinyl sheath」
主な使用用途は電力ケーブルとして幅広く使用されている。
主に2つの種類がある。
3心1体形(三相をまとめてシースで覆ったもの)とトリプレックス形(単心ケーブル3本をよりあわせたもの)の2種類
https://www.wirecable-sales.com/items/index_by_type/4/tag_id:39#:~:text=%EF%BC%A3%EF%BC%B6%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%81%AE%E7%89%B9%E5%BE%B4,%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%AB%E9%81%A9%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
電線ケーブル販売センターより画像引用
近年は、施工性が良く、許容電流が大きいトリプレックス形が主流となっている。
https://jeea.or.jp/course/contents/07101
日本電気技術者協会 代表的な電力ケーブルより引用
CVケーブルの導体周囲は絶縁体で覆われている。
その外側に遮蔽胴テープがあり、接地されている。
CVケーブルの絶縁は導体と遮蔽胴テープ間の絶縁体によって保たれている。
CVケーブルの絶縁抵抗=絶縁体の絶縁抵抗
絶縁抵抗の測定方法
低圧メガーを使用。
接地線と遮蔽胴テープから引き出された接地線(以下シールド線)を切り離して、E側をアースに、
L側を切り離したシールド線を接続して測定する。
ビニルシースの絶縁はケーブルの絶縁と直接的に関係はないが、ビニルシースの絶縁劣化によって、ケーブル内へ水が進入し、結果的にケーブルの絶縁も劣化していく。
すなわち、ビニルシースの損傷具合で、将来的なケーブル絶縁劣化の予想を立てることができる。。
測定原理
原理は低圧メガーと同じ
接続方法
なお、測定時はPASの2次側、VCT,DS1次側、関係するキュービクル内碍子の絶縁抵抗全てを含んだ値になる。
測定値が低い場合の対処法
測定方法
遮蔽胴テープの接地線を切り離し、アースコード(E)を切り離した接地線の遮蔽胴テープ側に、ガードコードを
切り離した接地線の接地極側に接続し、ラインコードを導体(上写真の場合、DS1次側)に当てて測定する。
測定原理
測定時の結線を等価回路にして考える。(上図参照)
前提として、ケーブル絶縁抵抗で測定したいのはRc(芯線体積絶縁抵抗)で他の絶縁抵抗(RsやRn)
は検出しないようにする必要がある。
ビニルシースの絶縁抵抗の判定基準は絶縁抵抗値=1[MΩ]である。
その場合の測定誤差は99%となる
(絶縁抵抗計内部抵抗が10kΩの場合)
G端子接地法の注意点
測定方式の中では高圧機器の漏れ電流の影響は除くことができるが、ケーブル端末部の表面漏れ電流は除外できない
そのため、ケーブル端末部が汚れていたり、測定時に湿度が高い場合は注意する必要がある。
高圧電路の絶縁抵抗値は法的には定められていない。
そのため、JIS(電気規格調査標準規格)、JEM(日本工業会標準規格)などで規定値の基準を定めている。
下記に参考判定基準を記載
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/http://www.musashi-in.co.jp/manual/di-05n_11.pdf
DI-05N 高電圧絶縁抵抗計 取り扱い説明書より画像引用