住宅用太陽光発電システムは主に3つの設備(太陽光パネル・接続箱・パワーコンディショナ)と
それらをつなぐ電気ケーブルからなり、建屋の分電盤を介して作られた電気が
電力会社から供給される電気と併せて使えるもの。
住宅用太陽光発電システムの事故の約2割が太陽電池モジュール部分で起きた事故報告がある。
太陽光発電システムは主に以下の機器で構成され、発電から利用・売電までを一連の流れで行う。
【発電から利用までの流れ】
故障を察知するために
発電モニターの電力量をこまめにチェックすること。
前年同月(ぜんねんどうげつ)の発電量と比較することで事故の前触れを察知できる場合がある。
また台風が来て、飛来物などによりパネルに損傷が出た場合
その後の発電電力量が大きく減少していたら損傷の可能性があるので
販売店・工務店・メーカーに相談すること。
パワーコンディショナ、接続箱にも注意
風雨にさらされる屋外や、屋内の脱衣場など、高温多湿になりやすい場所に設置されることから
長期の使用で制御基板にトラッキング現象による炭化が生じ
焼損火災事故に至った事例が報告されている。
屋外設置タイプの場合、設置している場所が雨や砂塵、虫の侵入などを受けやすい状態になっていないか
周囲の環境に注意を払うこと。
また可能な範囲で機器の外観異常や異音・異臭がないかチェックも推奨される。
点検頻度について
設置後1年目、その後は住宅用では4年に1度の定期点検が推奨されている。
点検については販売店・工務店・メーカーなどの専門業者に相談が推奨される。
関西電気保安協会 電気と保安 2025年9・10月号「でんきなお知らせ」
住宅用太陽光発電システムとの上手な付き合い方より一部引用