電線の太さを表す「sq」は、日本のJIS規格やJCS規格で規定されている単位で
一般的に「スケア」と読む。
「sq」は電線の導体(芯線)の断面積を示す単位となる。
sqの意味と語源
SQは「square millimeter(平方ミリメートル)」の頭文字をとった略語で
mm^2(平方ミリメートル)と同じ断面積を表す。
例えば、「2sq」は導体の断面積が2mm2であることを意味する。
sqの主な用途
主により線(細い線を何本も撚り合わせた電線)の太さを表す際に用いられる。
単線(1本の金属線)の場合は、シンプルに導体の直径をmm(ミリメートル)で表すのが一般的。
太さの関係
数字が大きいほど、電線の導体の断面積が大きく
太い電線であることを示す。
例:8sq} > 2sq
電線を選ぶ上で「sq」が非常に重要になるのは
許容電流(安全に通電できる電流の最大値)がその断面積(sq)に比例して決まるため。
電線は、電流が流れることで熱を発生し
断面積(sq)が大きいほど、抵抗が小さくなり
また熱を逃がす能力も高くなるため
より大きな電流(許容電流)を安全に流すことが可能となる。
したがって、使用する電気機器の最大電流に応じて
適切なsqサイズの電線を選定する必要がある。
許容電流は、電線の種類(IV、VCT、CVTなど)、周囲温度、配線方法(管に入れるか、束ねるかなど)
心数によって大きく変わる。
そのため正確な値は、電気設備の技術基準や各種規格の許容電流表を参照する必要がある。