電気のスイッチや安全装置の基本となる部品だが
一般家庭で見るもの(2P1E)と、工場や機械の中で見るもの(1P)は少し意味合いが異なる。
「1P」は「1 Pole(ワン・ポール=1極)」の略のこと。
=「1本の電線だけを遮断(ON/OFF)するブレーカー」のことを指す。
基本的な特徴
日本の一般家庭の分電盤に付いている「100V用の小さなブレーカー」は
見た目が似ているが、多くは「2P1E」というタイプであり、純粋な「1P」とは異なる。
| 種類 | 1Pブレーカー (1極) | 2P1Eブレーカー (2極1素子) | 2P2Eブレーカー (2極2素子) |
| 用途 | 機械内部、制御盤 | 一般家庭の100V回路 | 200V回路 (エアコン等) |
| 切る線の数 | 1本 (Lのみ) | 2本 (LとN両方) | 2本 (L1とL2両方) |
| 過電流検知 | 1本で検知 | 1本(L)だけで検知 | 2本両方で検知 |
| 安全性 | N線は繋がったまま | 両方切れるので安全 | 両方切れるので安全 |
| サイズ | 非常に細い (slim) | 標準サイズ | 標準サイズ |
家庭(2P1E)での仕組み
日本の家庭(単相3線式)では、安全のために
「過電流のチェックは片側(L)でするが、スイッチを切るときは両方(LとN)を切る」という2P1Eが標準的。
これにより、メンテナンス時に完全に電気が遮断され
感電事故を防ぐことができる。
工場・機械(1P)での仕組み
制御盤の中や、機器の内部保護用として1Pブレーカーが使われることが多い。
感電のリスク(極性)
1Pブレーカーは必ず「電圧側(L / Live)」に
設置しなければならない。
もし誤って「接地側(N / Neutral)」に1Pブレーカーを入れてしまうと
ブレーカーが落ちても、器具には電圧がかかり続ける状態になる。
この状態で器具を触ると感電する。
一般住宅の分電盤には基本使わない
現在の内線規程(電気工事のルール)では
住宅の分岐回路には、安全のため2本とも切れるスイッチ(2P1Eまたは2P2E)を使うのが原則。
古い建物や、特殊な増設盤でない限り
家の分電盤に純粋な「1Pブレーカー」が付いていることは稀となる。
もし、「家のブレーカーを交換したい」あるいは「増設したい」と考えていて
ホームセンターやネットで「1P」という表記を見かけた場合は
家庭用なら「2P1E」を選ぶのが正解であるケースがほとんど。