「逆流雷(ぎゃくりゅうらい)」は、通常の落雷とは反対に
「地面(アース)から建物内に電気が流れ込んでくる」現象のこと。
通常の雷対策(避雷針など)だけでは防げないことが多く
現代のデジタル機器にとって大きな脅威となっている。
図:雷の主な種類
上図の③のように、接地極の近くにある建物の避雷針や樹木などに落雷すると
雷の電流が接地に流入し建物の電位が上昇する。
高圧引込線や信号線などとの間に電位差が生じ、雷電流が電源側に逆流する。
これを「逆流雷」という。
電位差により発生するため主な対策として
接地抵抗値を極力小さくするなどの対策が取られる。
逆流雷発生のプロセス
逆流雷は、電源コンセントだけでなく
通信線を介して被害を広げる特徴がある。
建物内のすべての電気的ルートの電圧を「同じ高さ」に揃えることで、電流が流れないようにする。
| 対策方法 | 内容 |
| SPD(サージ防護デバイス) | 電源線、電話線、アンテナ線すべてに設置し、異常な電圧をバイパスさせる。 |
| 統合接地(共通接地) | 避雷用、電源用、通信用のアースをバラバラにせず 1つに連結して電位差をなくす。 |
| 絶縁対策 | 通信経路を光ファイバー化するなど、電気的な接続を物理的に断ち切る。 |
| 接地間SPD | アース同士を直接つなげない場合、雷の時だけ自動でつなぐ専用のSPDを使用する。 |
専門的な工事以外でも、以下の対策でリスクを下げられる可能性がある。
新電気2020年 6月号「現場の電気保安実務 第171回 高圧受電設備における雷事故と対策」より一部引用