PASは「Pole Air Switch」の略で
主に高圧で電気を受電する設備(自家用電気工作物)の引込点(責任分界点)に設置される
非常に重要な開閉器(スイッチ)のこと。
※日本語では「柱上気中負荷開閉器」と呼ばれる。
PASや最大の役割は、波及事故の防止と、設備の停電作業時の電源切り離し。
引き込み開閉器の外部構造
各部の名称と役割
引き込み開閉器の内部構造
各部の名称と役割
定格
区分開閉器の性能を決める規格には
JIS C 4605(高圧交流負荷開閉器)とJIS C 4607(引外し形高圧交流負荷開閉器)とがある。
上記規格で規定されている主要な定格を、下表 に示す。
選定の参考にする値
定格電流
定格電流は負荷容量により決定するが、負荷の変動や増設などを考慮して
通電電流の 2 倍以上とするのが望ましい。
定格電流は定格短時間耐電流や定格短絡投入電流
定格励磁電流開閉容量との組み合わせがあり
定格電流のみで区分開閉器を選定すると
他の定格を満たさない場合があるので注意が必要となる。
定格短時間耐電流
区分開閉器は、短絡電流のような大電流は遮断できないため
区分開閉器と主遮断装置の間で短絡事故が発生した場合には
電力会社の保護装置が動作するまで区分開閉器には短絡電流が流れるので
これに耐える必要がある。
定格短時間耐電流は受電点の短絡電流値以上のものを選定する。
定格短絡投入電流
定格短絡投入電流は、短絡時の最初の周波数における
最大波高値(定格短時間耐電流の2.5倍)で機械的な耐力を表すもの。
誤って、短絡状態のまま区分開閉器を投入した場合には
投入瞬時に突入電流が流れ大きな電磁力が働くが、これに耐える必要がある。
定格過負荷遮断電流
JIS C 4607では、力率0.4~0.6において過負荷電流遮断を認めているが
通常、過負荷遮断は行わない。
定格地絡遮断電流
区分開閉器で地絡電流を遮断する場合は
配電系統の充電電流を計算して、その値が30Aを超えないようにする。
定格励磁電流開閉容量
無負荷変圧器の励磁電流値以上のものを選定する。
定格充電電流開閉容量
無負荷電路の充電電流値以上のものを選定する。
構内のケーブルなどの充電電流は、静電容量から計算する。
定格コンデンサ電流開閉容量
負荷が力率改善用コンデンサの場合
流れる電流値以上のものを選定する。
銘板には機器の規格や仕様が記載されており、その機器の性能を表している。
上図は、SOG付PGSの銘板例となる。
この銘板の区分開閉器の定格を、下表に示す。
https://kikakurui.com/c4/C4605-2020-01.html
JISC4605:2020 1 kVを超え52 kV以下用交流負荷開閉器 より一部引用