変圧器の酸化度試験(全酸価測定)は
絶縁油の劣化状態を把握するために重要な点検項目となる。
特に高圧受電設備に携わる実務において、内部異常の早期発見や更新時期の判断基準となる。
変圧器内の絶縁油は、長年の使用による熱や酸素
そして内部の金属(銅など)の触媒作用によって徐々に酸化していく。
酸化の過程で生成される「酸性成分(有機酸)」の量を測定するのが酸化度試験となる。
絶縁油が劣化(酸化)すると
以下のようなプロセスで変圧器の寿命を縮めることになる。
一般的に、保守管理基準(日本電気協会など)では
以下のような判定目安が用いられている。
| 劣化区分 | 全酸価 (mgKOH/g) | 状態と必要な措置 |
| 新油 | 0.01 前後 | 良好な状態。 |
| 良(注意) | 0.1 以下 | 継続使用可能だが、経年変化を注視する。 |
| 要注意 | 0.2 〜 0.4 | スラッジ発生の兆候。油のろ過や交換を検討。 |
| 異常(交換) | 0.4 超 | スラッジ発生の可能性が高い。早急な油交換または更新を推奨。 |
1.試料油をスポイドの赤線までゆっくり吸い上げ、採取する。
●スポイド外面に油が付着しないよう、油中に深く差し入れないこと。
●油の採取前には共洗いを行なってください。
※共洗い=試料油でスポイド内部を 2〜3 回洗い前回測定の残留油を除去する。
2.ユニチェックのキャップを開け、採取した油を全量入れる。
●キャップは油を入れる直前に開けること。
●スポイド内に残留している油を 2〜3 回軽く押し出すこと。
3.キャップを固く締め、5〜10 秒間よく振り混ぜた後
液が 2 層に分離するまで静置する。
4.2 層に分かれた上層の部分とユニチェックプレートの色を見比べ
プレートに表示された全酸価値を読み取る。
液が 2 層に分離しない場合は液全体の色を比較すること。
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電気絶縁油全酸価簡易判定試薬ユニチェック取扱説明書(2015 年 4 月改定)より一部引用