電気主任技術者の工事期間中の点検・確認ポイントのまとめ(高圧配線編)

電気主任技術者の工事期間中の仕事内容

電気主任技術者は、事業用電気工作物の保安監督を行う専門家であり、工場、ビル、発電所、変電所など
様々な場所で電気設備の安全を守る非常に重要な役割を担っている。

仕事内容は多岐にわたるが、その中に工事の監督(点検も含む)業務が存在する。

工事の監督業務:電気設備の設置や改修工事が、関係法令や技術基準に従って
        安全に行われているかを監督する。

電気主任技術者は、新設や増設などの変更工事の際に、施工状況とともに隠ぺい場所や接地極などが電気設備技術基準に適合しているかといった、工事期間中でなければ点検できない部分を重点的に点検する必要がある。

高圧機器の基本的な点検ポイント

原則として、高圧機器は絶縁耐力階級6号A(商用周波耐電圧22kV、雷インパルス耐電圧60kV)のものを使用し
その接続箇所においては充電部が露出しないように施設されていなければいけない。
やむを得ず露出する場合は、作業者が容易に触れないように防護する必要がある。
また、屋外に使用する碍子や機械器具は、塩害地区(電力会社が定める塩害地区)の場合
耐塩害用のものを使用すること。

高圧配線の点検ポイント

使用されている電線が、JIC C 3611「高圧機器内配線用電線」に規定されている
絶縁電線(高圧用絶縁電線)またはこれと同等以上の性能を有しているか。
また、電線の太さについては、
下記表を参考にすること
(表電線における短絡電流と引下線の最小太さは屋内式および地上・屋上式高圧受電設備の場合)。

●PF+S : 主遮断器として、高圧限流ヒューズ(PF)と高圧交流負荷開閉器(LBS)を組み合わせて用いるもの
●PF+CB : 主遮断装置として、PFと遮断器(CB)を組み合わせて用いるもの

JIC C 3611「高圧機器内配線用電線」より一部引用

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