ナイフスイッチは、電気回路の開閉を手動で行うための開閉器の一種。
その名の通り、ナイフのような形状をした金属製の電極(刃)を
同じく金属製の電極(刃受)に差し込むことで、回路を閉じて電流を流す仕組みになっている。
手動による開閉
レバーなどを操作することで、刃を刃受に挿入や引き抜きを行い
回路のON/OFFを切り替える。
ヒューズとの組み合わせ
ナイフスイッチ自体には、過電流を自動で遮断する機能はない。
そのため、過電流保護のためにヒューズと組み合わせて使用されることが一般的。
過剰な電流が流れるとヒューズが溶断し、回路が切れて電流の流れを止める。
露出した電極
従来のナイフスイッチは、電極部分が露出していることが多く、感電や短絡のリスクがある。
そのため、現在は電極部が樹脂製のカバーで保護された「カバー付ナイフスイッチ」が主流となっている。
極数
単極、2極、3極、4極など、流したい電流の数に合わせて選ばれる。
方式
用途による分類
かつては古い工場や住宅の配電盤などで広く使われていましたが
近年では安全性や利便性の観点から、配線用遮断器(ブレーカー)への置き換えが進んでいる。
ナイフスイッチの安全性に関する課題