ケーブル標識シートは、地中に埋設されたケーブル(電線管路)の位置を地表に知らせ
掘削作業などによる損傷事故を未然に防ぐことを目的としたシートのこと。
特に地中ケーブルへの誤掘削による損傷は
作業員の感電や広範囲な波及事故につながるため、このシートの設置は重要な安全対策の一つとされている。
位置表示と警告
シートには「高圧ケーブル」や「重要通信ケーブル」といった
埋設物の種類を示す文字が印字されており
掘削中にシートが出てきた時点で作業者に警告を発する。
素材
丈夫なプラスチックフィルム(ポリエチレンなど)で作られている。
色分け
埋設物の種類によってシートの地色や文字色が分けられていることが一般的。
(例:電力用は赤地、通信用は黄地など)
規格
国土交通省の仕様など、公共工事で使われるための規格が定められている。
設置方法(埋設深さ)
ケーブル標識シートを敷設する深さは
埋設されている管路の深さに応じて決定される。
基本的な考え方
埋設管路の頂点と地表面(または舗装の最下面)のほぼ中間の深さに敷設するのが一般的。
電圧をおおむね2mの間隔で表示した耐久性のあるケーブル標識シートを
ケーブルの直上の地中に連続して埋設すること。
ケーブル埋設位置が容易に判明するように、ケーブル直上の地表面に
耐久性のある標識(標柱又は標石)を必要な地点に設置すること。
具体的例
管路の埋設深さが1.2mの場合、地表面から約0.6mの位置(半分の深さ)に埋設される。
埋設管の上部から30cm〜60cm程度の位置に敷設されることも多い。
掘削作業において、ケーブル自体を傷つける前にシートを発見させるのが目的なため
シートはケーブルのすぐ上ではなく、ケーブルと地表の間にある程度の距離を設けて敷設される。
地中引込線の長さが15m以下のものにあっては、表示を省略することが可能。
【電気設備の技術基準の解釈 第125条 第1項】
地中電線路を管路式又は直接埋設式により施設する場合は、次により、ケーブルの埋設箇所を表示すること。ただし、次の各号のいずれかに該当する場合は、これを省略することができる。
一 地中引込線の長さが15m以下のもの
二 (以下、建物内や車両の通行がない場所などの規定が続く)