電磁弁(ソレノイドバルブ)は、電気の力を使って空気や水、油などの流体の流れを自動で切り替えたり
止めたりする装置のこと。
工場などの自動化ラインから、家庭の洗濯機、全自動コーヒーメーカーまで
現代社会のいたるところで使用されている。
電磁弁は、大きく分けて
「電磁部(ソレノイド)」と「弁本体(バルブ)」の2つで構成されている。
仕組みの流れ
| 方式 | 特徴 | メリット | デメリット |
| 直動式 | 電磁石の力で 直接弁を動かす | 低圧力から作動し 構造がシンプル | 大きな弁を動かすには 強い電力が必要 |
| パイロット式 | 流体自身の圧力を 利用して弁を動かす | 小さな電力で大きな口径の弁を動かせる | 一定以上の圧力(最低動作圧力差)が必要 |
「ポート」=流体の出入り口のこと。
図:空気用電磁弁の内部構造
●ソレノイド
電磁石のこと。
電磁弁はソレノイドで、電動弁はモータで駆動する。
●パイロット
補助弁のこと。
●ポート
配管接続口のこと。
例)2ポートならば「入口」と「出口」の2つの配管接続口があるタイプになる。
●NC形
通電したときに弁が開くノーマルクローズタイプのこと。
=電気を通していない時に「閉じている」タイプ。一般的で広く使用されている。
●NO形
電気を通していない時に「開いている」タイプ。
停電時に流し続けたい場合などに使用する。
●コア
固定鉄心のこと。
●プランジャ
可動鉄心のこと。
●ストローク
固定鉄心と可動鉄心の距離のこと。
●シェーディングコイル
くま取りコイルのこと。
振動を少なくするために、交流による吸引力の脈動を防止する。
●ガスケット
密閉性などを保たせるために使用されるシール材のこと。
●オリフィス
弁の断面寸法のなかで、直径が最も短い部分のこと。
=絞り箇所のことで、円形タイプが多い。
●耐熱クラス(絶縁種別)
電磁弁に使用されているコイルは、長時間の使用や周囲温度の影響によって劣化が進んでしまう。
そのため、仕様に耐熱クラスを明記することで、その温度を超えて使用できないようになっている。
●皮相電力
交流の電圧と電流の積で求められ、単位は [V・A] 。
●保持電流
ストロークが 0mm の状態(完全吸着時)の電流のこと。
例)(保持時の)皮相電力 ÷ 電圧
= 50 [V・A] ÷ 100 [V]
= 0.5 [A] になる。
●起動電流
規定のストロークで起動した場合の電流値のこと。
例)(起動時の)皮相電力 ÷ 電圧
= 150 [V・A] ÷ 100 [V]
= 1.5 [A] になる。
電磁弁の仕様例
新電気2020年 6月号「理論と実務を結ぶ電気のQ&A Question47 配線工事 その4」より一部引用