電路と大地間に設置され、一定以上の電圧の雷サージが加わると動作して、そのサージ電流を大地に流す。
電路の過電圧が抑制されるので電気機器が損傷するのを防止できる。
避雷器は大きく分けてギャップ付きとギャップレスの2つに大別される。
ギャップ付き避雷器
直列ギャップ(空気のすきま)と酸化亜鉛素子(特定要素)を組み合わせた構造をしている。
通常時はギャップのおかげで大地と絶縁状態となっている。
→電流は流れない
サージ電圧が印加されたときのみギャップで放電(絶縁破壊)が発生
→電流は流れる。
高圧受電設備で使用されていることが多い
ギャップレス避雷器
ギャップを設けず酸化亜鉛素子の特性要素のみを使用した避雷器。
過去によく使用されていた炭化ケイ素を使用した避雷器では電圧が低い間(通常時)でも多少電流が流れていたので
ギャップが必要だった。
酸化亜鉛素子は優れた電圧電流特性を持つため通常の電圧ではほとんど電流が流れないためギャップを必要としない。
発変電所や落雷頻度の多い地域などで使用されていることが多い
左:ギャップ付き避雷器 右:ギャップレス避雷器