交流の電気を送る配線方式の一つで、3本の電線を使って
100Vと200Vの2種類の電圧を取り出すことができるのが最大の特徴
「単3(たんさん)」と略されることもある。
現在、日本の一般家庭で最も広く採用されている配線方式
単相3線式の計算式
以下の3本の電線で構成されている。
この3本の線を組み合わせることで、以下の2種類の電圧を取り出すことができる。
100Vと200Vの両方が使える
将来的に200V仕様の家電製品を導入する際にも、配線工事を大掛かりに行う必要がない。
電力容量が大きい
単相2線式に比べて、より多くの電力を供給できる。
。一般的に、契約容量は50Aや60A以上も可能。
これにより、多くの家電製品を同時に使用してもブレーカーが落ちにくくなる。
電力消費量の多い家庭(オール電化住宅)には必須
電気料金の節約になる可能性
200Vの家電製品は、100V製品に比べて効率が良い場合がある。
そのため、同じ能力を発揮するのに消費電力が少なくなり、結果的に電気代が安くなる可能性がある。
電線が細く済む
同じ電力を送る場合に、単相2線式よりも細い電線で済むため、材料費や配線工事費が抑えられる場合がある。
また、電力損失も少なくなる傾向がある。
配線がやや複雑
単相2線式に比べると、配線がやや複雑。
導入コストがやや高い
単相2線式に比べると、導入時の工事費用が若干高くなる場合がある。
単相2線式は、電圧線と中性線の2本の電線で100Vのみを供給する方式
200Vの電気機器は使用できない。
かつての住宅で多く用いられていたが、
現在の新築住宅ではほとんどが単相3線式で配線されている。