KIP電線(Kureha Insulated Power wire)は
主に高圧の電気機器内配線に用いられる絶縁電線。
公称電圧6.6kVのキュービクル式受電設備などの高圧配線に使用される。
KIP電線の主な特徴
- 高圧用: 6600Vの高電圧に耐える絶縁性能を持っている。
- 可とう性: 柔軟性があり、配電盤内などの狭い場所での配線作業に適している。
- 耐熱性: 比較的高温になりやすい高圧機器内でも使用できるよう
耐熱性に優れています(導体最高許容温度は通常80℃または90℃)。 - 耐トラッキング性: 絶縁物の表面を伝って漏電する現象(トラッキング)に強い性質を持っている。
- 絶縁電線: ケーブルのように外被覆がない、絶縁体のみで覆われた電線であるため
盤内や機器内での使用が前提とされており天井裏への敷設や造営材への固定といった
ケーブル工事としての使用は禁止されている。
KIP電線の主な用途
KIP電線を選ぶ際の注意点
- KIP電線は絶縁電線であり、ケーブルではないため
露出した場所や機械的な保護が必要な場所への配線には適していない。 - 使用する機器や設備の電圧、許容電流に合ったサイズを選定する必要がある。