機器設置した場合の感電の可能性についての備忘録

機器接地についての概略

機器接地は、電気機器の金属製の外箱や台などを大地(アース)と電気的に接続する工事のこと。
主に感電や火災の防止、機器の保護といった安全確保を目的としている。

日本の電気設備に関する技術基準では、使用電圧や設置場所などに応じて
機器接地はA種、C種、D種の3種類に分類され、それぞれに異なる規定が設けられている。

機器接地(ここではD種接地とする)が施されていない状態で人が触れると
漏えい電流 Ig​ は電気機器→人体→大地→B種接地→接地側電路経路を通り、感電してしまう。
こうした状況を避けるため、外箱にD種接地を施し、電路に漏電遮断器を設ける必要がある。

機器設置した場合の感電の可能性

機器接地(ここでは D 種接地)を施した電気機器であっても
D 種接地の接地抵抗はゼロではないので漏電が発生した機器に触れれば感電する可能性がある。
感電を防ぐには電路に漏電遮断器を取り付ける必要がある。

漏電遮断器設置時の接地工事の必要性

D種接地がない場合の漏電しゃ断器

漏電遮断器を付けていても機器接地(D種接地など)は必要となる。
機器接地がないと、 上記図のように、漏えい電流が人体を通じて初めて漏電遮断器が動作することになる。
一方、D種接地を施していれば、人が触れる前に漏電を検知して漏電遮断器が動作する。
→漏電遮断器があってもD種接地は施す必要がある。

参考資料

新電気 2019年8月号 特集THE 接地 より一部引用

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