ムサシインテック製GCR-miniVSの取り扱い方法②(ディスプレイの表示まとめ)

ムサシインテック製GCR-miniVSでできること

SOG開閉器に内蔵される無方向のGR・地絡方向継電器(DGR/ZPDタイプ)に加え
●特別高圧用地絡方向継電器(DGR/EVT(GPT)タイプ)及び
OVRUVR(過不足電圧継電器)
●太陽光発電設備に設置される地絡過電圧継電器(OVGR)
逆電力継電器(RPR)
等の試験を簡単な操作で効率よく短時間に実現する操作性に優れた試験器。

ムサシインテック製GCR-miniVSの特徴

●最大出力電流5A/最大出力電圧1200V/電流・電圧位相±180°リニア可変の各機能を搭載

●特別高圧用地絡方向継電器の試験に対応 電圧出力250Vレンジにおいて
190V出力時に50VAの高容量出力

●過不足電圧継電器の試験に対応
動力関連・非常用発電機等で設備されている100V/200V系の過不足電圧継電器試験が可能

補助電源 AC100V、DC24V、DC48V、DC110Vを継電器に供給する機能を装備

●継電器の動作を自動判定 内蔵のマイクロコンピュータが継電器の接点動作を自動判定

●無歪波形の出力
 発電機の電源波形に影響されることなく、無歪正弦波形の電圧および電流を出力

●出力周波数
 電源周波数と同期した出力周波数と、50Hzおよび60Hzの3種類の中から任意に選択設定

●電圧/電流設定機能
継電器に直接電圧電流を印加しない状態で、試験出力の電圧・電流を設定する機能を標準搭載

●ターミナル方式入力端子
試験入出力にはターミナル方式を採用、コード接続もプラグ挿入接続方式で結線作業の大幅な時間短縮を実現し、万が一のコード断線時にも一般的な工具で修復が可能

●慣性特性試験に完全対応
電流出力にはゼロクロス・スタート方式を採用し、出力時間50msにて慣性特性試験を自動化

GCR-miniVSの安全設計

●補助電源出力には安全な5Aサーキットプロテクタを装備し、出力の短絡を保護 ・ エラー検出機能を搭載
  異常時にはブザー音および画面表示で警告通知
① 1250V以上の出力電圧を検出した時に電圧値が点滅(過電圧警告)
② 5250mA以上の出力電流を検出した時に電流値が点滅(過電流警告)
③ 出力電圧が短絡状態の時に電圧値とV表示が点滅(電圧過負荷警告)
④ 出力電流が開放状態の時に電流値とmA表示が点滅(電流開放警告)
⑤ 電圧出力に50V以上の外部電圧が印加された時に電圧、電流表示が点滅(逆電圧警告)
⑥ 内部回路異常時に全ての設定値が点滅(試験器異常)

GCR-miniVS LCD表示器の表示まとめ


各要素の出力値等を表示する。

イニシャル/待機表示

電源投入時に表示されるイニシャル画面。
ソフトウェアのバージョン情報と本器の型式が表示される。

GR試験待機中の画面。
電圧設定、位相設定が無効となり“‐‐‐‐”表示となる。

DGR試験待機中の画面。
全ての要素が“0”表示となる。

OVR/UVR試験待機中の画面。
試験電圧設定(TV)の「V」および基準電圧設定(BV)の「V」が点滅する。
このとき、設定スイッチは点灯、 スタート/ストップスイッチは点滅
電圧は出力されない。

設定/慣性表示(GR/DGR試験モード)

出力設定時の画面表示。
待機中に設定スイッチ、または慣性スイッチを押すと
設定状態となり出力の設定が行える。
設定中はカウンタ部に“SET”が表示される。

慣性試験表示

慣性特性試験中の画面。
慣性モードにて試験中、カウンタは“50ms”表示となる。

慣性特性試験合格判定時の画面表示。
慣性特性試験の試験結果が合格の場合、“OK”を表示する。
“OK”は約2秒間表示される。

慣性特性試験不合格判定時の画面表示。
慣性特性試験の試験結果が不合格の場合、“NG”を表示する。
“NG”は約2秒間表示される。

設定表示(OVR/UVR試験モード)

OVR/UVR試験設定中の画面。
TV:テスト ボルテージ(試験電圧の略称)
BV:ベース ボルテージ(基準電圧の略称)
設定ランプが点灯していて
試験電圧設定(TV)の「V」および基準電圧設定(BV)の「V」が点滅する。
このとき、出力電圧(TV/BV)を設定できるが、電圧は出力されない。
(設定ランプ:点灯、スタートランプ:点滅)

トリップ表示(GR/DGR試験モード)

トリップ検出時の画面。(T-トリップ時のみ)
トリップ検出によりカウンタおよび出力が停止したときには “T”マークが表示される。

タイムアップ時の画面表示。(T-トリップ時のみ)
動作時間試験時に99999ms経過してもトリップが検出されない場合は
カウンタが“OVER”表示となり出力が停止する。

接点確認時にトリップ入力が「接点側:開」または「電圧側:無電圧」状態の画面表示。
(接点確認時のみ) 時間計測用のカウンタは無効で“‐‐‐‐”表示となる。

接点確認時にトリップ入力が「接点側:閉状態」または「電圧側:有電圧状態」を検知した場合の画面表示。
(接点確認時のみ) 出力は停止されず、カウンタには“TRIP”が表示される。
※ 同時にブザーが「ピー」と連続音で鳴動する。

トリップ表示(OVR/UVR試験モード)

トリップ検出時の画面。(T-トリップ時のみ)
トリップ検出によりカウンタおよび出力が停止したときには
基準電圧BV(BASE VOLTAGE:ストップ中)側の電圧を出力し“BV” マークが点滅する。
このとき、スタートランプは点滅している。

タイムアップ時の画面表示。(T-トリップ時のみ)
動作時間試験時に99.999S経過してもトリップが検出されない場 合は、カウンタが“OVER”表示となる。
試験電圧TV(TEST VOLTAGE:スタート中)側の電圧出力を継続し “TV”マークが点滅する。
このとき、スタートランプは点灯している。

接点確認時の画面表示。

カウンタが無効となり、“‐‐.-‐‐”表示となる。
基準電圧BV(BASE VOLTAGE:ストップ中)側出力中: “BV”点滅、スタートランプ点滅
試験電圧TV(TEST VOLTAGE:スタート中)側出力中: “TV”点滅、スタートランプ点灯

接点確認時にトリップ入力が「接点側:閉」または「電圧側:有電圧」状態の画面表示。

出力は停止されず、カウンタには“TRIP”が表示される。
同時にブザーが「ピー」と連続音で鳴る。

出力遮断表示

GR/DGR試験出力遮断時の画面表示。

試験出力中に何れかのスイッチを切換えた場合、“Stop”を表示して出力を遮断する。
※ 「発電機」側で150mSEC以上の電源瞬断で表示・出力停止する。

OVR/UVR試験出力遮断時の画面表示。

試験出力中に何れかのスイッチを切換えた場合、“Stop”を表示して出力を遮断する。
※ 「発電機」側で150mSEC以上の電源瞬断で表示・出力停止する。

エラー表示

[A.OPEN]:電流出力回路が開路状態もしくは電流出力の容量オーバーのために出力することができない状態。

主な対策

① 電流コードが、開放状態になっていないか確認 or 接続先の入力抵抗が大きくないか確認。
② 電流保護ヒューズ(F2)が溶断していないか確認。
③ 電流コードのKt、Ltが断線していないか確認。
④ 負荷側の配線を短くすることや、断面積の大きいケーブルを使うなどの処理を行い
配線インピーダンスを下げる。

[A.OVER]:5250mA以上の過電流を出力している。

主な対策

① 電流調整設定ツマミを回し、電流値を調整してみる。

電流短絡時において定格外最大出力電流を約5.2A以上でスタートさせた場合に表示される場合がある。

[V.OVER]:1250V以上の過電圧を出力している。

主な対策

① 電圧設定調整ツマミを回し、電圧値を調整してみる。

無負荷(オープン)時において定格外最大出力電圧を
約1250V以上でスタートさせた場合に表示される場合がある。

[V.-OL-]:電圧出力の容量オーバー。

主な対策

① 電圧コードが短絡されていないか確認すること。また、被試験物の入力インピーダンスも確認してみる。
② 電圧保護ヒューズ(F1)が溶断していないか確認。

[V.-REV-]:電圧要素に外部から50V以上の電圧が印加されている。

主な対策

電圧要素の接続先を確認。

[TROUBLE]:試験器に異常が発生している、または内部温度が80℃ 以上となっている。

主な対策

本器の電源を再投入してください。内部発熱が収まるまで最大30分かかる場合もあるので
エラーが解消されない場合はしばらく待ってから電源を再投入してみる。

参考資料

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.musashi-in.co.jp/manual/gcr-minivs_21.pdf
GCR-mini VS GR・DGR・VRリレーテスタ 取扱説明書 第21版 より引用

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