DGRは、地絡事故を検出して電気回路を保護する継電器の一種.
主な特徴として地絡電流の大きさに加えて、その方向(位相)を検出できるが挙げられる。
これにより、事故が発生した方向を特定し、自らの構内で発生した地絡事故と、他の場所で発生し自らの設備に影響を与えている地絡電流(もらい事故)とを区別することができる。
RDGV-3はDGR中のSOGに分類される。
SOGとはStorage Over current Groundの略で過電流蓄勢トリップ付地絡トリップ動作のことをいう。
SOG付開閉器の動作
| 形 式 | RASV-3 RAS-5 | RDGV-3 | RDGV-3P (PC接地系用) |
|---|---|---|---|
| 方向性 | 無方向性 | 方向性 | 方向性 |
| 定格制御電圧 | AC100/110V | AC100/110V | |
| 定格周波数 | 50/60Hz | 50/60Hz | |
| 制御電圧変動範囲 | 定格制御電圧の85~110% | 定格制御電圧の85~110% | |
| 動作電流整定値 | 0.2-0.3-0.4-0.6A (4タップ切替) | – | – |
| 動作電圧整定値 | – | 完全地絡時 (3810V) の 2.0-5.0-7.5-10% (4タップ切替) | 2.0-5.0-7.5-10% (4タップ切替) |
| 動作時間整定値 | – | 0.1-0.2-0.3-0.5秒 (4タップ切替) | 0.1-0.2-0.3-0.5秒 (4タップ切替) |
| 動作位相範囲 | – | 遅れ: 25~65度 | 遅れ: 40~80度 |
| 進み: 115~155度 | 進み: 100~140度 | ||
| 停電補償時間 | – | 2秒 (地絡事故のみ) | 2秒 (地絡事故のみ) |
| 消費電力 不動作時 | 3VA | 3VA | |
| 消費電力 動作時 | 7VA | 7VA | |
| 警報接点開閉容量 | AC250V-5A DC100V-0.2A | AC250V-5A DC100V-0.2A | |
| 質 量 樹脂箱入り | 約2.1kg | 約3.2kg | 約2.5kg |
| 準 拠 規 格 | JIS C 4601 (高圧受電用地絡継電装置) | JIS C 4609 (高圧受電用方向性地絡継電装置) | JIS C 4609 (高圧受電用方向性地絡継電装置) |
| 注 | RDGV-3P (PC接地系用)の屋内表面形はございません。RDGV-3/RDGV-3P: 200A、300A用 |
形K2DG-AV1 の特性表
1. 動作電流特性
動作電流は、形OTGと組み合わせた場合で±10%以内、単体では動作値の80%以上が復帰電流特性となる
2. 動作電圧特性
動作電圧は、形VOCと組み合わせた場合で±25%以内、単体では動作値の80%以上が復帰電圧特性となる。
3. 位相特性
遅れ、進みともに±10°以内(1~4台)で動作し、±20°以内(5~15台)で動作。
4. 動作時間特性
5. 慣性特性
最小動作電流/電圧整定かつ0.2s整定において、
整定電流の400%の零相電流と150%の零相電圧を急激に0.05s間印加したとき不動作となる。
6. 制御電源電圧の影響(90~120Vの変動で定格電圧での動作電流値に対して)
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.nkeco.co.jp/download/manual/PAS-07-B.pdf
取扱説明書VT・LA内蔵形過電流ロック形高圧気中開閉器
【開閉器】NEAS-2HSVC(無方向性)NEAS-3HSVC( 〃 )NEAS-2HSDVC(方 向 性)NEAS-2MHSDVC( 〃 )NEAS-3HSDVC( 〃 )NEAS-3MHSDVC( 〃 )
【SOG制御装置】RASV-3(無方向性)RAS-5(無方向性)RDGV-3(方 向 性)RDGV-3P(方向性・PC接地系地区)RDG-5(方向性・非接地系地区/PC接地系地区切替)
より一部引用