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波及事故と対策(SO動作とG動作について)

目次

波及事故について

需要家内の高圧受変電設備などで起きた事故が原因で、電力会社の配電線を停止させ、同系列の配電線から受電しているビル、工場など第三者の電気設備を停電させる事故のこと。このような事故は、影響範囲が病院や交通機関システムなどの重要施設への影響が大きい場合、損害賠償責任を負う場合もあります1

波及事故の主な原因

  • 保守不備:電気設備のメンテナンス不足や保守点検の欠如が原因で発生することが多い
  • 自然災害:雷や台風などの自然災害によって引き起こされることがある
  • 故意・過失:工事中の誤操作や火災など、人的ミスによる事故が原因で起こることがある。
  • 鳥獣接触:鳥獣が電気設備に接触することで発生することもある。

波及事故の防止・対策

①日頃からの電気設備の保守点検

定期的な点検とメンテナンスを行い、設備の更新や修理を適切に行うことで、事故のリスクを減らす。
また、事故が発生した際には迅速な対応が求められるため、事故発生時の対応プロセスを事前に確立しておくことも、波及事故の影響を最小限に抑えるためには重要

②PASの設置(SOGK機能付き)

需要家の受電点にSOG動作機能をもつ高圧負荷開閉器(PASやUGS,UAS)の設置を行う。
設置により責任分界点内の地絡・過電流保護を一手に引き受けることが可能となる。

SO・GR動作について

SO(Storage Over Current:過電流蓄勢)動作

短絡事故時には負荷開閉器を入り状態のままロックし動作させずに、上位の遮断器(電力会社側)が開放して
電源が無電圧になった後に、自動的に開放する機能。

PASやUGSには短絡電流のような大電流を遮断する能力がな、もし開放させた場合、消弧能力を大幅に超えた過電流によってPASやUGSが焼損する可能性があるため。

なお、SO動作では、配電線が一時的に停電する可能性があるが、自動再閉路により短時間復電が可能となるので
波及事故とはみなされない。 

↑SO動作図

G(Ground:地絡)動作

構内で地絡事故発生時に本体内部の零相変流器(ZCT)が地絡事故を検知し、電力会社(上位の)遮断器が動作する前にPASやUGSを開放する機能のこと。
(電力会社の配電線は停電しない)

故点Fで短絡が発生→②のPASが切れる→事故点の切り離しができる

SO動作とG動作の比較表

事故の種類保護機能の名称動作の概要機能・特徴配電線(電力会社)構内(需要家)
地絡事故G(地絡)動作構内地絡事故が発生した場合
電力会社の地絡継電器よりも
早く動作して
開閉器を開放する。
配電線を停電
させてしまう
波及事故を防止できる。
停電しない。停電する。
短絡事故SO(過電流蓄勢)動作
構内で短絡事故が発生すると、開閉器は過電流を検出して動作をロックする。


電力会社の
遮断器が
動作し
配電線が
停電する。


開閉器は無電圧を検出後、自動的に開放する。


一定時間後、
電力会社が
再送電を行う。


事故点は切り離されている
ため、配電線は復旧する。
開閉器は停電状態で開放するため開放が可能。また、再送電が成功すれば、波及事故とはならない。短時間停電する停電する。
地絡・短絡 同時発生短絡事故と同じ短絡事故と同じ。短絡事故と同じ。短絡事故と同じ。短絡事故と同じ。
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