DGRは、地絡事故を検出して電気回路を保護する継電器の一種.
主な特徴として地絡電流の大きさに加えて、その方向(位相)を検出できるが挙げられる。
これにより、事故が発生した方向を特定し、自らの構内で発生した地絡事故と、他の場所で発生し自らの設備に影響を与えている地絡電流(もらい事故)とを区別することができる。
RDGV-3はDGR中のSOGに分類される。
SOGとはStorage Over current Groundの略で過電流蓄勢トリップ付地絡トリップ動作のことをいう。
SOG付開閉器の動作
形K2DG-AV1 の特性表
1. 動作電流特性
動作電流は、形OTGと組み合わせた場合で±10%以内、単体では動作値の80%以上が復帰電流特性となる
2. 動作電圧特性
動作電圧は、形VOCと組み合わせた場合で±25%以内、単体では動作値の80%以上が復帰電圧特性となる。
3. 位相特性
遅れ、進みともに±10°以内(1~4台)で動作し、±20°以内(5~15台)で動作。
4. 動作時間特性
5. 慣性特性
最小動作電流/電圧整定かつ0.2s整定において、
整定電流の400%の零相電流と150%の零相電圧を急激に0.05s間印加したとき不動作となる。
6. 制御電源電圧の影響(90~120Vの変動で定格電圧での動作電流値に対して)
※1. 開閉器を含めた地絡トリップ動作時間は、上記の動作時間に0.1秒をプラスした時間。
※2. 整定値の150%。他のタップで実施の場合も同様、整定値の150%を印加すること。
主な注意事項まとめ
●動作測定時、ギリギリの入力で動作→復帰→動作を長時間繰り返すと
開閉器のトリップコイルを焼損するおそれがあるので連動試験以外は
できるだけトリップコイルの線Va、Vcを外して試験されることをお勧めする。
(開閉器が動作しないのは動作値に影響しない。)
●配電線の残留電圧が大きいと、残留電圧と試験電圧のベクトル和がSOG制御装置に印加されるので
正常値で動作しない時がある。 この時は開閉器を開放して、残留電圧の影響をなくして試験を実施する。
●開閉器を含めた地絡動作時間測定の際、開閉器負荷側の電圧を検出する方法で測定を行うと
開閉器が開放しても力率改善用コンデンサの放電により測定動作時間が延びることがある。
必ず、力率改善用コンデンサを切離してから測定すること。
試験時、VaVc線を外すとトリップ回路診断機能によって断線異常と判断するので異常灯が点灯するが
制御装置の動作に影響ない。
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高圧配電制御機器 負荷開閉器・断路器 外形図・CAD 外形図(制御装置)
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高圧配電制御機器 負荷開閉器・断路器 外形図・CAD 結線図
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高圧配電制御機器 負荷開閉器・断路器 外形図・CAD 動作基準と試験条件
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三菱屋外用高圧交流負荷開閉器取り扱い説明書
より一部引用