設計図書とは設計意図や設計内容をわかりやすく表現したもの
これの内容によって電気設備の出来栄えが大きく左右される
設計者は設計内容を設計図書にまとめるに当たり、単に主観的要求を満たすだけでなく、専門的知識と経験を傾注して、設計の意図を正しく伝える必要がある。
目次
設計図書の種類
基本設計図書
敷地、規模、用途、予算その他これらに類する事項を把握し、電気設備の使用する設備種目、概略の設備方式、概略設備容量、主要な機材及び設備スペースその他これらに類する事項を計画することと工事費概算額を算出すること
①基本設計書
各設備の設計内容をまとめたもの、およびその内容に至る過程で検討または作成した設備計算書、設備方式比較検討書、設備方式検討書、与条件整理書などを行ったもの
②基本設計図
基本設計書の内容に基づき作成した概略系統図、主要機器配置図、受変電設備の単線結線図などのこと
③工事費概算書
概算工事費を算出した計算書や機器見積書などのこと
実施設計図書
設備方式、機材・設備の仕様及び配置その他これらに類する事項を具体的に決定した図面、仕様書および計算書のこと
①実施設計図
工事を実施するために基本設計を具体的に表現した図面のこと
近年はBIM(Building information Modeling)を実施設計から建築のライフサイクルにおいてそのデータを構築管理するために実施されている。
②設計計算書
実施設計図書を具現する過程で、機器の容量などを決めるための計算書
③設計検討書
実施設計の概略内容を文書でまとめた設備概要書、設計与条件を整理したもの及び概略工事費算出書のことを指す
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