-
知識
クレストファクタについての備忘録
【クレストファクタについて】 クレストファクタは、波高率と呼ばれる値で、波形の実効値と波高値との比となります。 正弦波の場合、実効値100Vのとき、波高値は141Vのためクレストファクタは、1.4となる。 計測器の入力端子には正しく測定できる範囲とし... -
測定機器
月次点検時のACリーククランプメーターの取り扱い方
【ACリーククランプメーターについて】 電気配線や機器の漏れ電流を測定するための装置。 特徴 非接触測定: 配線を挟むだけで電流を測定できるため、電気を止める必要がない。 高精度: 微小な漏れ電流から大きな負荷電流まで幅広く測定可能。例)HiokiのCM... -
測定機器
月次点検時のレーザー付き放射温度計(AD-5614)の取り扱い方法
【放射温度計について】 物体から放射される赤外線を検出して温度を測定する非接触式の温度計 原理 放射温度計は、物体が放射する赤外線の強度を測定し、その強度から温度を計算する。物体の温度が高いほど、放射される赤外線の強度も高くなる。この原理は... -
知識
高調波の発生要因と抑制方法のまとめ
【高調波の基礎知識】 高調波とは 通常、電力会社の発電所で発生した電圧はきれいな正弦波電圧となっている。(同期発電機を用いて発電しているため)しかし、使用している需要家に届くまでに、正弦波は歪んだ状態となっていることがほとんどである。 ... -
知識
コイルの性質と逆起電力についての備忘録
【コイルの性質】 コイルには電流の変化を妨げようとする性質がある。 例)コイルに流れる電流が増加するとき、アンペールの法則により、磁界が増加する。 磁界の増加は電磁誘導を起こし、コイルに電圧が発生する。 →自己誘導の発生 このとき発生す... -
知識
配線用遮断器の消弧原理について
【配線用遮断器】 配線用遮断器(MCCB: Molded Case Circuit Breaker)は、過負荷や短絡などの異常な過電流が流れた際に回路を遮断し、電気配線や機器を保護するための装置。一般的には「ブレーカー」とも呼ばれる。 【配線用遮断器を使うメリット】 初期... -
電気保安
PASの保守点検マニュアル・用語まとめ
【名称と役割】 柱上用高圧交流負荷開閉器のことで Pole Air Switch を略してPASと呼ぶ。 通常は、引き込み柱(第1柱)に設置されている。電力会社と需要家との保安上の責任分界点になる。 現在使用されているPASの多くは地絡継電気(GR)付きが主流である... -
知識
スコット結線変圧器についてのまとめ
【】 スコット結線変圧器とは三相から二相に変換する変圧器で、「3/2相」と表示する。 通常、三相電源の2線から単相負荷を取ると三相電源がアンバランスになるが、スコット結線変圧器の二次側を位相の90度異なった2つの単相回路にして使えば、バランスよく... -
知識
変圧器の「定格」の意味について
【「定格」の意味】 変圧器を使う時、保証された使用限度を定格といい、使用上必要な基本的な項目(容量、電圧、電流、周波数および力率)について設定されます。定格には次の3種類しかない。 (a)連続定格連続使用の変圧器に適用する。(b)短時間定格短... -
知識
過電流定数についての備忘録
【過電流定数について】 通常、CTは一次電流が増加すると、比例して二次電流も増加する。短絡電流のような大電流が流れる場合、二次電流が一次電流に比例せず、一次電流が大きくなるほど二次電流との誤差が大きくなる。 結果、OCRが動作しない恐れがあるこ...