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モールド変圧器についての基礎知識まとめ

変圧器とは

変圧器は、交流の電圧を必要な大きさに変換する装置のこと。
大きく3つの役割がある。
(下記参照)

受電電圧の降圧: 電力会社から供給される高電圧(例:6.6kV)や特別高電圧(例:22kV以上)
施設内で使用する低電圧(例:400V/200V/100V)に変換する。

電圧の安定化: 負荷の変動などによる電圧の変動を抑制し、安定した電圧を各機器に供給する。
絶縁の確保: 高圧側と低圧側を電気的に絶縁し、安全性を確保する。

モールド変圧器の概略

モールド変圧器は、巻線がエポキシ樹脂などの絶縁物でモールド(固められた)された変圧器。
油入変圧器とは異なり、絶縁油を使用しないため、安全性や環境性に優れている。

モールド変圧器の主な特徴

  • 安全性:
    • 絶縁油を使用しないため、火災や漏油のリスクが低い。
    • 難燃性材料を使用しており、万が一の際にも延焼しにくい。
  • 環境性:
    • 絶縁油の交換や廃棄が不要で、環境負荷が低い。
    • 騒音や振動が比較的少ない。
  • メンテナンス性:
    • 絶縁油の劣化を気にする必要がなく、メンテナンスが容易。
    • 絶縁油の点検や交換が不要なため、メンテナンスコストを削減できる。
  • 設置性:
    • 油入変圧器に比べて小型・軽量で、設置場所の自由度が高い。
    • 屋内への設置に適している。

モールド変圧器の主な用途

  • ビル、工場、病院、学校などの屋内電気設備
  • 地下鉄、トンネルなどの地下施設
  • 風力発電、太陽光発電などの再生可能エネルギー発電設備
  • その他、高い安全性が求められる場所

モールド変圧器のメリット・デメリット

モールド変圧器のメリット

  • 高い安全性
  • 優れた環境性
  • メンテナンスが容易
  • 設置場所の自由度が高い

モールド変圧器のデメリット

  • 油入変圧器に比べて高価
  • 放熱性が油入変圧器に比べると劣る。
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