ZPD(零相電圧検出装置)とは
零相変圧器(ZPD:Zero-phase Potential Device/Detector)は、電気設備の地絡保護に使用される計器用変圧器の一種。
地絡事故が発生した際に、零相電圧を検出する役割をもつ。
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ZVT(零相計器用変圧器)とは
ZVT(零相計器用変圧器:Zero-phase Voltage Transformer)は、三相交流回路における零相電圧を検出するための計器用変圧器。
主に、地絡事故の検出や地絡保護継電器と組み合わせて
地絡保護システムを構成するために使用される。
ZPDとZVTの関係性について
ZPDとZVTは、どちらも地絡保護に使用される機器であるが、厳密には以下の違いがある。
ZPD(零相電圧検出装置)

- 広義の概念:
- ZPDは、零相電圧を検出する装置の総称。
- つまり、零相電圧を検出する機能を持つ機器全般を指す。
- 用途:
- 地絡事故の検出
- 地絡事故の方向判定
- 電力系統の保護
- 種類:
- ZVT(零相計器用変圧器)
- コンデンサ形地絡検出装置など
ZVT(零相計器用変圧器)

- 狭義の機器:
- ZVTは、ZPDの一種であり、変圧器の原理を用いて零相電圧を検出する機器。
- ZPDという大きな分類の中にZVTという機器があるという関係性。
- 原理:
- 変圧器の原理を利用して、高電圧の零相電圧を計器で扱いやすい低電圧に変換する。
- 用途:
- 地絡継電器への零相電圧の供給
- 零相電圧の測定
まとめ
- ZPDは、零相電圧を検出する装置の総称であり、ZVTはその一種。
- ZVTは、変圧器の原理を用いて零相電圧を検出する機器のこと。
- ZPDは、ZVTを含むより広義の概念である。
→ZVTはZPDに含まれる物であるという認識
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