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負荷設備容量の算定方法の備忘録

目次

負荷設備調査の目的

電気設備を正しく設計するには、負荷設備調査が欠かせない。
目的としては、適切な設備容量を見極め、安全かつ効率的な電気利用環境を整えることにある。

具体的な目的

  • 契約電力の推計:電気料金の基準となる契約容量を正しく割り出すこと。
  • 受電方式の決定:電力会社から電気をどう引き込むか(高圧・特別高圧など)を決めること。
  • 構内配電方式の決定:建物内に電気を配る効率的なルートや回路を決めること。
  • 高調波(電源ノイズ)対策:精密機器の誤作動を防ぐため、電圧や電流の乱れを抑えること。
  • 省エネルギー対策:無駄な電力消費を抑えるシステムを検討すること。
  • 受変電設備(変圧器等)の容量決定:必要な電力に応じた変圧器のサイズを決めること。
  • 変圧器バンク構成の決定:運用効率を高めるため、変圧器をどうグループ分けするか決めること。
  • 特殊負荷への対応:急激な電圧変動を起こす大型機器などへ対策を行うこと。
  • 予備電源の容量決定:停電時に備える非常用発電機蓄電池の規模を決めること。

負荷設備の種別

負荷設備は建物の用途によって多種多様である。
大きく以下の7つに分類される。

  • 一般電灯
    • 通常使用する照明(LEDや蛍光灯など)およびコンセント。
  • 非常電灯
    • 通常は電力会社からの電気で点灯し、停電時には非常用電源(発電機・蓄電池)へ切り替わる照明。
  • 一般動力
    • 給排水ポンプ、エレベーター、生産機器、コンプレッサーなど、建物の運用や作業に必要な動力的設備。
  • 空調動力
    • エアコン、チラー(冷温水発生器)、付属の循環ポンプなど空調専用の設備。
  • 非常動力
    • 停電時に予備電源へ切り替える消防設備(消火栓ポンプ、排煙ファン、非常用エレベーターなど)。
  • 高圧負荷
    • 高圧電力で直接動かす大型モーターなど。
  • その他(特殊・単独負荷)

負荷設備調査の方法

負荷設備が確定しており,内容が把握できる場合

調査の手法は、設備の確定状況によって使い分ける。

「負荷設備調査集計表」を作成し、分類ごとに容量を取りまとめること。

この集計表を1つ作成すれば、契約電力の推計や容量把握だけでなく
配電方式、高調波対策、省エネ対策、受変電設備の容量や構成の検討まで一括して行える。

負荷設備が未確定で内容が把握できない場合

左表:電気設備容量の目安 右表:テナントビルの場合の負荷容量例

過去の実績や基準値を参考に推計を行う。

  • 工場の場合
    工場は業種、生産品目、生産量によって必要な電気量が大きく異なる。
    計画段階では「製品1つを作るのに必要な電気量(電力原単位)」から全体の消費電力を概算する手法もある。
    ただし、これはあくまで全体の目安となるため
    機器の詳細が確定した時点で数値を補正し、再集計を行う必要がある。
  • 一般建築物の場合
    過去の実績データ(標準的な坪単価あたりの容量目安など)を参考に
    種別ごとの容量を想定すること。(上表参考)
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