OCR(過電流継電器)とは

OCR(過電流継電器)の整定方法

基本的に保護協調は電力会社との協議で決めるため、下記の計算方法はどの程度の
整定値になるかの大まかな予想値を求める際に使用する。
整定を求めるには以下の4項目より整定する。
●タップ値
→限時要素がどの程度の電流で動作するかを決める
●限時特性
→デジタル形OCRの多くは超反限時や反限時などの特性から種類を決める

●ダイヤルD
→事故電流に対してOCRが動作する時間を決める。
●瞬時要素Inst
→どの程度の短絡電流が流れたら瞬時要素を働かせるかを決める。
整定手順の方法
①契約設備電力を下記表から求める

②タップ値を求め、OCR始動電流Is(タップ値の一次側換算値)を求める
③瞬時値Instを求める
④各特性から配変2段限時の720-0.5sとの協調が取れるダイヤルDを求める
(D=0.25,0.5,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10)
⑤100,200,300,500,700,1000,1200Aにおける動作時間を求め、特性曲線にプロットする。
整定手順の例
設備容量 2000kVA,CT比 200/5 の場合
使用継電器MOC-A1V-R

①契約電力の算出式
設備容量ΣP=2000kVA
→600以上のため
契約電力P=0.4×ΣP+105
=0.4×2000+105=905[kw]
②タップ値
タップ値=P[kw]/√3×6.6[kv]×力率0.9×α×(5/CT一次電流)[A]
※αは通常1.5(1000kw以下の場合)、1000kw超は1.2~1.3、変動負荷時は1.5~2.0
タップ値=905/√3×6.6×0.9×1.5×5/200
≒2.199[A]
よってタップ値は2.5[A]とする(タップ値の直近上位)
したがって一次側換算値はCT比(200:5)から
一次側換算値=(200×2.5)/5=100[A] となる
③瞬時値Inst
Inst=設備容量ΣP/√3×6.6[kv] ×αi×5/CT一次電流[A]
※αiは通常10~15
ここではαi=10とすると
ΣP=2000[kVA]、CT比200:5より
Inst=2000/√3×6.6[kv] ×10×5/200
≒43.73 [A]
よって直近上位のInst=50Aとなる
また一次側換算値はCT比(200:5)から
一次側換算値=(200×50)/5=2000[A] となる
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