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配電とは(用語説明)

配電用発電所から需要家までの配電線路は、配電変圧器を境に高圧配電線路と低圧配電線路に分けられる。

配電の仕組み

  1. 発電所: 電気エネルギーがつくられる。
  2. 送電線: 発電所から変電所へ、高い電圧のまま電気が送られる。
    送電ロスを減らすため。
  3. 変電所: 送られてきた高い電圧を、配電に適した電圧まで段階的に下げる。
  4. 配電線: 変電所から、電柱に架けられた電線(架空配電線)や地中に埋められたケーブル(地中配電線)を通って、需要家の近くまで電気が送られる。
  5. 柱上変圧器: 電柱の上にある変圧器でさらに電圧を家庭や工場で使える電圧(100V or 200V)まで下げる。
  6. 引込線: 電柱から各需要家の建物まで電気を引き込む線
  7. 電力量計: 各家庭や事業所で使われた電気の量を計測する。

配電系統の種類

電圧による分類

  • 低圧配電: 一般家庭や小規模な商店などに供給される100Vや200Vの配電。
  • 高圧配電: 中規模の工場やビルなどに供給される6.6kVなどの配電。
  • 特別高圧配電: 大規模な工場や変電所などに供給される、さらに高い電圧の配電。

配線方式による分類(低圧)

  • 単相2線式: 主に小規模な住宅や一部の電灯などに用いられる。
  • 単相3線式: 現在の一般的な住宅で、100Vと200Vの電気機器が使えるように用いられる。
  • 三相3線式: 主に動力(モーターなど)を使用する工場やビルなどで用いられる200Vの配電。
  • 三相4線式: 大規模なビルや工場で動力と電灯の両方に安定した電力を供給するために用いられることがある。

配電線の供給方式

  • 樹枝状(放射状)配電方式: 変電所から枝のように配電線が伸びていく一般的な方式
  • 環状(ループ)配電方式: 配電線が輪のように接続されており、一部が故障しても別のルートから電力を供給できる
                ため、信頼性が高い方式。(主に都市部などで用いられる)
  • 低圧バンキング方式、低圧ネットワーク配電方式: より信頼性の高い供給を必要とする地域で用いられる複雑な方式

配電種類と記号、電圧範囲

種類    記号  電圧範囲
単線2線式 1Φ2W 100V
単相3線式 1Φ3W 100V/200V
三相3線式 3Φ3W 200V
三相4線式 3Φ4W 100V/173V
240V/415V

電設備の例

  • 変圧器: 電圧を変換する機器(変電所や柱上などに設置)。
  • 配電線: 電気を送る電線(架空線、地中線)。
  • 開閉器: 電気回路を開閉し、事故時の切り離しなどを行う機器。
  • 遮断器: 過電流などの異常が発生した際に、自動的に回路を遮断して事故の拡大を防ぐ機器。
  • 電柱: 架空配電線を支持する柱。
  • 地中線路: 地中にケーブルを収容する設備(管路、暗きょなど)。
  • 引込線: 配電線から需要家の建物へ電気を引き込む電線。
  • 電力量計: 使用電力量を計測するメーター。
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