等電位ボンディング
電流は電位の高いところから低いところへ流れていく性質がある。
このようなことが起こらないように金属パネル等も接地をとって等電位ボンディングすることは大変有効である。
電源線路、通信線路及び信号線路のように直接接地をできない線路には、適切なSPDを設置。
SPDの接地も被保護機器の接地と等電位ボンディングすること。
接地極を等電位化していないと・・・
避雷針に落雷した時、左図のように各接地がばらばらになっていると、上記のように雷電流が接地へと流れる。
この時、この接地極は地電位上昇が起きる。一方で他の接地極との間には電位差が発生し、この電位差が機器内部等の絶縁破壊を起こして電流が流れて建物内の機器を破損させる。
接地極を等電位化すると…
建物内の各接地極間を連接すると、避雷針に落雷した時、接地間で電位差が発生しないが、接地の電位は上昇するため、電源線路、通信線路及び信号線路などが他の建物などへ配線されている場合や遠方で接地されている場合には、下記のようにSPDが必要となる。
接地間用SPDによる等電位化
建物内の接地は、一般的にA、C、D種は同じだが、B種は別になっている。
接地が別々になっていると、落雷時に接地間電位差が発生し、機器が被害を受ける可能性があるため
雷対策上は、接地を統合することを推奨される。B種接地は、統合接地抵抗が低いと、電線地絡時に感電する危険性があるため、落雷時のみ等電位化が可能な接地間用SPD(アースバランサー)を用いて等電位化を行う。
参考資料
https://www.sankosha.co.jp/basic-lightning-protection/glossary/equipotential-bonding
SANKOSYA 雷等電位ボンディング より引用
等電位ボンディングと雷等電位ボンディングの違い
昔は、電気設備事故に含まれる、1線地絡電流による等電位化と、雷電流に対する等電位化対策も「等電位ボンディング」とみなされていた。
現在は、1線地絡電流と雷電流の性質が異なることから、対策に若干の違いが生まれる。
最近では、雷電流に伴う等電位化対策を「雷等電位ボンディング」と言葉の使い分けをしている。
新電気 2023年5月号 p11 接地Q&Aより引用
コメント