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配線用遮断器の消弧原理について

配線用遮断器(ブレーカー)
目次

配線用遮断器

配線用遮断器(MCCB: Molded Case Circuit Breaker)は、過負荷や短絡などの異常な過電流が流れた際に回路を遮断し、電気配線や機器を保護するための装置。

一般的には「ブレーカー」とも呼ばれる。

配線用遮断器を使うメリット

初期(昔)の配線用遮断器としてヒューズが使用されていたが、今は配線用遮断器(MCCB)が主流。
ヒューズを使用すると過電流動作の原因の解消後にヒューズの交換作業が必要であり、それまで下流の負荷設備が使用できない。

配線用遮断器のメリット
過電流遮断機能を繰り返し使用可能
手動による負荷開閉が可能
充電部がモールド樹脂で絶縁されているため安全

配線用遮断器の消弧原理

消弧について 

短絡電流のような大電流を遮断する場合、接触間に発生するアークを速やかに消弧させる必要がある。
配線用遮断器はこの役目を持つ消弧装置となる。

消弧原理 

配線用遮断器は消弧グリッドと称する逆V字形の切欠きを持った磁性版を適切な間隔に固定し、接触子を切欠部の中央に配置した構造になっている(下図参照)

配線用遮断器の消弧グリッドの中でアークが引き延ばされるしくみの図

遮断時のアークはアーク自身の磁束によりグリッドの切欠きの奥のほうへくどうされる。
そのため、アークが引き延ばされ、グリッドにより分断される。
また冷却作用によりアーク抵抗が大きくなり、動作電圧がアーク電圧を維持できなくなり消弧する。

遮断時には上部からアークガスが放出されるため排出口をふさいではいけない。
(遮断性能低下の一因)
→(対策)排出口に近接する導電部と接地金属体とは十分な絶縁距離を確保する必要がある。

配線用遮断器の使用上の注意(低圧用)

配線用遮断器は決められた容量を超える電気が流れ続けると自動的に電気を遮断する役割を持つ。
例)容量20Aの配線用遮断器の2次側負荷に電気炊飯器13Aとホットプレート13Aを同時に使用すると容量20Aを超える遮断器が作動して電気を遮断する。

●対策:エアコンや電子レンジなどの電気を多く使う機器は専用回路にすることが推奨される。

電気炊飯器とホットプレート(13A+13A=26A)の同時使用で容量オーバーになり、配線用遮断器が動作する例のイラスト

https://www.denki.or.jp/wp-content/uploads/2025/05/mihon_ippan.pdf
【令和7年度版】
電気安全パンフレット(一般向け・自家用向け)より画像引用

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この記事を書いた人

はじめまして、当ブログ「名無し電気管理事務所」を運営している名無しと申します。
ここでは、私の経歴や当ブログの運営目的についてご紹介します。

1. 保有資格
実務に関わる以下の国家資格を保有しています。

第3種電気主任技術者(2023年取得)

第1種電気工事士

建築物環境衛生管理技術者

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電気保安・ビルメンテナンスの業界で約7年の実務経験があります。
現在は電気保安法人にて、保安業務従事者として勤務しています。

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