目次
名称と役割
柱上用高圧交流負荷開閉器のことで Pole Air Switch を略してPASと呼ぶ。
通常は、引き込み柱(第1柱)に設置されている。
電力会社と需要家との保安上の責任分界点になる。
現在使用されているPASの多くは地絡継電気(GR)付きが主流である。
PAS内部に零相変流器(ZCT)が設置されており、継電器の整定値以上の地絡電流が流れた際にこれを検知し、回路を
開放することで、近隣への波及事故を防止する役割を担っている。
主な種類
VTやLA内蔵型は下部が標準タイプよりも大きい
戸上 VT 内蔵型の SOG について 2022年度 開閉器の機能と点検方法 より引用
現場写真からわかること
戸上 VT 内蔵型の SOG について 2022年度 開閉器の機能と点検方法 より引用
名板に記載されている用語説明
定格電流
負荷電流が300A以下の設備で使用可能。また、負荷電流の開閉容量が名板および取り扱い説明書に記載されていない場合、そのPASは定格電流値までの負荷電流を開閉できる。
定格過負荷遮断電流
800Aまでの過負荷電流を遮断できる。
電流の前の記号「C」は遮断回数を示す。
Aは1回、Bは2回、Cは3回まで遮断可能なことを表している。
ロック電流値
基本的にPASは短絡電流のような大電流は遮断できない。
そのため、大電流が流れたときには事故時であっても開閉器が開放しないようにする必要がある。
その値がロック電流値であり、名板では600±180Aである。
これ以上の電流が流れたとき、内部の変流器CTが値を検出し、PASが開放されるのをロックする。
(SOGにおけるSO動作のこと)
波及事故と対策(SO動作とG動作について)
波及事故について 需要家内の高圧受変電設備などで起きた事故が原因で、電力会社の配電線を停止させ、同系列の配電線から受電しているビル、工場など第三者の電気設備を…
保守点検のポイント
戸上 VT 内蔵型の SOG について 2022年度 開閉器の機能と点検方法 より引用
コメント