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対地静電容量の基本知識
電線と地面の間に存在する静電容量のこと。
電線と地面の間に空気や絶縁体が存在することで形成される=大きなコンデンサ

電験三種 2019年 法規より画像引用
対地静電容量の構造
- 電線: 導体(銅やアルミニウムなど)でできている。
- 絶縁体: 電線と地面の間に存在する空気やその他の絶縁材料。
- 地面: 導体として機能。
動作原理
- コンデンサの性質:
- コンデンサは直流を通さず、交流を通す性質がある。
- 交流電流が流れると、電線と地面の間に電界が発生し、これが対地静電容量として機能する。
- 地絡事故時の影響:
- 高圧回路が地絡した場合、対地静電容量を通じて電流が流れる
- これにより、地絡電流が回路に帰還し、地絡事故の検出が可能になる。
計算方法からわかること
対地静電容量は、電線の長さや配置、使用される材料によって異なるが、一般的には、以下のような式で計算される。
C=dϵ⋅A
- (C): 静電容量
- (ε): 誘電率
- (A): 電極の面積
- (d): 電極間の距離
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