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柱上式高圧受電設備についての概略

図:柱上式高圧受電設備の配置図例
柱上式受電設備(高圧受電設備)は
主に小規模な工場やビル、商店などで採用される受電方式のこと。
電力会社の配電線(高圧6.6kV)から電気を引き込み
敷地内の電柱に設置した変圧器で低圧(100V/200V)に落として使用する。
電柱2本(H柱という)の間に架台を作成して
その上に変圧器やコンデンサなどの機器を設置するもの。
柱上式受電設備は、設置スペースが少なく費用も安いが、高所にあるので保守点検が難しいという欠点をもつ。
このため、地域の状況や使用目的を考慮して、他の方式の採用が困難な場合に使用する方式。
設備容量も 100kVA 以下に制限されている。
地表上の高さは,市街地に施設する場合は 4.5 m 以上とし
市街地外に施設する場合合は 4 m 以上とすること.
柱上式受電設備の主な構成機器
電柱の上部から順に
以下のような機器で構成されている。
引込第一開閉器(SOG開閉器)

電力会社との責任分界点に設置される。
事故時に波及事故を防ぐため、地絡(GR)や短絡(SO)を検知して自動で開放する重要な装置。
高圧カットアウト(PC)

変圧器の一次側などに設置される開閉器で、中にヒューズが入っている。
過負荷や変圧器内部故障の保護を受け持つ。
柱上変圧器(トランス)

6.6kVを100Vまたは200Vに変換する。
電柱の腕金に載せられる重量制限があるため
容量には限界がある。
避雷器(LA)

雷サージから設備を保護する。
電力量計(WHM)用変成器(VCT)

取引のための電力量を測定する装置。
柱上式受電設備のメリットとデメリット
| 項目 | 特徴 |
| 設置スペース | 地上の専有面積が不要。駐車場や狭小地でも設置可能。 |
| コスト | キュービクルに比べて設備費用が安く抑えられる。 |
| 保守点検 | 高所作業車が必要になるため、点検のハードルがやや高い。 |
| 環境影響 | 塩害や鳥害(営巣)、落雷などの自然環境の影響を受けやすい。 |
保守管理のポイント

- 鳥獣害対策
カラスが営巣したり、ヘビが侵入したりすることで短絡事故が起きやすいのが柱上の弱点のため
定期的に巣がないか確認し、必要に応じて防鳥具を設置する。 - 絶縁油の漏れ・ブッシングの汚れ
変圧器からの油漏れや、塩害によるブッシングのフラッシオーバに注意が必要となる。 - SOG制御装置の動作確認
地絡や短絡時に正しく遮断できるよう
試験用端子からの動作試験を定期的に行うこと。
参考資料
高圧受電設備規定 1110-5 「受電設備容量の制限」より引用

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