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絶縁抵抗値を「1分値」で見る理由についてのまとめ

目次

漏れ電流と絶縁物の関係について

絶縁抵抗値を「1分値」で見る理由

実際の測定では、絶縁物に直流電圧を印加する。

そのとき下図のような電流が流れる。

  図:直電電圧印加特性(絶縁体を流れる電流)

絶縁物自体が静電容量を持っているため漏れ電流(絶縁抵抗)に加えて変位電流(充電電流)吸収電流(分極電流)が流れる。

変位電流:静電容量の充電電流
吸収電流:誘電体の分極による電流
漏洩電流:絶縁体の抵抗による電流

      図:絶縁物の等価回路

変位電流と吸収電流は電圧印加後、徐々に減衰するため、電流が安定したときの値が絶縁抵抗値となる。

電流が安定する平均時間が1分程度であるため、それを絶縁抵抗を測定するときの直流印加時間の目安としている。

被測定機器の静電容量が大きい(長い地中ケーブルなどを含む場合)ため、短時間では絶縁抵抗計の指針が静止しないときは、指針が静止後の値を採用すること

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