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竣工検査の概略
工業製品であれば、製品を出荷するときに完成検査を行い、法令や規格に照らし合わせて
その製品が要求される性能基準を満たしているかチェックし
不良品が世に出ることがないようにすることができる。
しかし、電気設備はその設置場所で製作、組立て、工事をする必要があるため
この完成検査を現地で行わなければならない。
竣工検査=電気設備が満たすべき要求事項をまとめたものが、電気設備の技術基準とその解釈や高圧受電設備規定などの諸規則・規定類であり、電気設備の完成時にそれらに適合しているかどうかのチェックを行うこと。

もしも工業製品で不良が見つかれば、出荷を止めるのと同様に、竣工検査においても不適合の事項があれば
それを改善し、適合が確認できるまでその設備の使用はできる限り控えるべきであり
設置者に対しては不適合などの内容に加えて、その危険性を十分に報告・説明、早期の改修を促さなければならない。
自家用電気工作物保安管理規定による「竣工検査」
全ての工事が完了した時に、外観点検及び検査を行うこと。
この場合、工事が計画通り完了していること及び電技省令及び電技解釈や関係民間規格への適合性の確認を行うことが必要である。
その結果に不適合箇所があった場合は、電気主任技術者などは設置者に対して支持又は助言を行い、設置者はその支持又は助言を尊重し適切な措置を取らなけらばならない。
2023年版 自家用電気工作物保安管理規定より引用

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