絶縁耐力試験の意義
電気設備を構成する機器及び電線路は、正常運転中の定格電圧のほかに、事故時や電線路遮断時の異常電圧に対して、十分な絶縁強度を持っていないといけない
絶縁強度は、電気機機器で最も重要な要素であり、絶縁上でにおいて欠陥があればその機器や工作物は絶縁破壊する

電気機器の絶縁性能を判定するために、絶縁耐力試験を行う必要がある。
絶縁耐力試験とは

試験する電気工作物の絶縁が定められた時間で、定められた電圧に耐えられるかどうかを確認する試験
電気技術基準の解釈第15
試験電圧を電路と大地の間に連続して10分間加えたとき、これに耐える性能を有すること
絶縁耐力試験を行う条件
●高圧電気設備の新設または増設工事を竣工した場合
●高圧機器の修理後再使用する場合
●機器やケーブルなどの設備を長期間放置して使用を再開する場合
絶縁耐力試験は基本的に、実際の使用状態に施設し接続された設備について現場で行う。
絶縁耐力試験の方法
試験回路図

試験用電圧の計算式
試験電圧は低圧側で測定し、試験用変圧器の変圧比から計算で求める

試験方法
①耐電圧試験装置を結線する
②被試験設備の絶縁抵抗値に異常がないことを確認した後、出力端子に接続する。
③試験電圧の印加前に、周囲の安全を十分確かめるとともに、必要に応じて監視者を置くなどの措置を講じる。
④電圧調整器が0の位置にあることを確認後、試験機の電源を投入し、電圧を徐々に上昇させ、規定電圧にして10分間保持する
⑤電路に接続されている機器、ケーブルなどに試験電圧が印加されたことを検電器にて確認する。
⑥各計器の指示を記録する。
⑦規定の時間経過後、電圧を徐々に降下させ、電線の電路を放電させた後、絶縁抵抗を測定する。
試験の安全対策

①絶縁耐力試験を行う施設には安全さくを施し、危険標識を取り付ける。
②試験機操作者は、絶縁シートの上で行い、高圧ゴム手袋を着用する
③電圧印加中は、他の作業員により立ち入り、禁止区域に立ち入る人がいないように監視する。
判定基準
①試験電圧印加後に一次電流、二次電流(充電電流)が安定していること

②被試験物から異音、異臭、振動、変形、変色などが見られないこと
③試験電圧印加前後の絶縁抵抗値に大きな変化がないこと
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