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保安業務従事者の月次点検マニュアル(非常用予備発電機編)

目次

参考動画

https://www.ohmshaonline.jp/post/hijyouyoujikahatsudensetsubino

設置者への問診

保安業務従事者は点検時に、日ごろから電気機器を使用している従業員や設置者に、建物内の電気設備に異常がなかったかの問診を行う。

例)使用している電気設備から、異音・異臭がする
  以前、使用できないコンセントがあった。

保安業務事業者は問診により得た情報を月次点検に活用する。
電気機器の故障の可能性が考えられる場合、設置者の許可を取り調査し、場合に応じて臨時点検の計画を立てる。

機器の増設が行われた場合、竣工検査と同様の点検を実施し、施工不良がないかの確認を行う。

非常用発電機について

商用電源が停電した時に発電機を始動させて、電圧確立後に切替電磁接触開閉器を発電機側に切り替え、必要な負荷に電力を供給する設備。
商用電源が復電したときは、切替開閉器を商用電源側に切り替えて、負荷に電力を供給する。
発電機は一定時限後に自動停止する。

非常用予備発電装置には必ず切替開閉器が設置されており、商用電源と発電機とが直接接続しない構造 (インターロック)となっている。

電技
(非常用予備電源の施設) 
第六十一条 
 常用電源の停電時に使用する非常用予備電源(需要場所に施設するものに限る。)は、需要場所以外の場所に施設する電路であって、常用電源側のものと電気的に接続しないように施設しなければならない。

非常用発電機の構成と外観点検

非常用予備発電機は発電機とそれを駆動する原動機で構成されている。

外観点検カ所  

保守のポイント

●非常用予備発電装置の無負荷試験運転は短時間(3分ほど)とする。
 =消音器等に未燃分が貯留し、負荷運転時に急速燃焼が起き、過熱焼損するため

●冬季にラジエーター、シリンダー等が冷却水の凍結で破損し、使用不能となる恐れがあるため、凍結防止対策として冷却水に不凍液を注入する。

●燃料タンクの貯油容量は、定格出力で2時間以上運転できる量とする(消防法)

●非常用予備発電装置は、商用電源が停電すると即時「自動始動」するため「燃料」「冷却水」「潤滑油」の量を常時確認する必要がある。

●ラジエーターの蓋は、機関が運転中、又は停止直後にあけないこと
(燃水が噴出し、やけどする危険性あり)

●発電機室には「立ち入り禁止」表示と共に「施錠」すること。また、室内には消火器を設置すること(消防法)

●機関の点検を実施する場合は、制御電源スイッチ、バッテリースイッチ、NFBスイッチは「開放」して「点検中始動禁止」の表示を行うこと(自動始動、誤動作による危険防止の為)

●機関の保護装置が動作した場合は原因を調査して、所要の処置を行い「故障表示」をリセットしたうえで再起動する

●機関の保護装置

●消防用設備には、始動時間(停電から負荷に電力供給まで)が普通型(40秒以内)、または即時型(10秒以内)のいずれかを使用する。

燃料消費量が重油換算で50L/h以上(250ka相当)の場合は、「工場計画書」と「煤煙に関する説明書」を産業保安監督部へ届け出が必要

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