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短絡電流とは
短絡とは、電気が流れている導体同士が接触し、負荷抵抗が電線抵抗のみになった状態のこと。
回路が短絡状態になった場合、その回路には通常より多くの電流が流れる。この電流を短絡電流という。
LAPP JAPAN サイトより
短絡電流とは(高圧受電設備規定より)
電路の線間がインピーダンスの少ない状態で接触を生じたことにより、その部分を通じて流れる電流
高圧受電設備規定 p6 より引用
短絡電流により引き起こされる事故
短絡が起きると設計上で想定されている許容電流を超えるため、短絡電流が流れる機器やケーブルは異常発熱する。
これにより電気回路や接続されている機器が焼損する可能性があり、発熱が大きい場合には発火により大規模な火災につながる恐れも考えられる。
短絡電流の計算方法からわかる危険性
三相回路の場合
IS3=P×1000/(√3×V×|%Z|)×100 (単位:A)
単相回路の場合
IS1=P×1000/(V×|%Z|)×100 (単位:A)
(注意)単相回路の電線のインピーダンスは、往復電路にあるため、2倍にして計算。
熱エネルギー(J)は 短絡電流I^2×抵抗R の公式で求めることができる。
非常に大きい値の短絡電流の2乗の値がエネルギとなるため、非常に危険であることがわかる。
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