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PPA(Power Purchase Agreement)についての基礎知識まとめ

PPAPower Purchase Agreement)は
太陽光発電ビジネスにおける「電力購入契約」のこと。
このモデルでは、PPA事業者が顧客(需要家)の敷地や屋根に太陽光発電設備を無償で設置し
発電した電気を顧客が買い取る。
PPA事業者は、顧客に販売する電気料金で収益を上げる


新電気2024年4月号 エネテク太陽光相談所 FILE27 より画像引用

目次

PPAモデルの仕組み

PPAは「第三者所有モデル」とも呼ばれ
太陽光発電設備の所有者が顧客ではなく、PPA事業者である点が特徴となる。

1.契約締結

顧客はPPA事業者と電力購入契約(PPA)を結ぶ。

2.設備設置

PPA事業者が、顧客の工場やオフィスの屋根
敷地などに太陽光発電設備を初期費用ゼロで設置する。

3.発電と利用

設置された設備で発電された電気を
顧客が自家消費する。

4.料金支払い

顧客は使用した電力量に応じて
あらかじめ契約で定められた単価でPPA事業者に電気料金を支払う。
→電気料金の安定化

5.契約期間満了

契約期間(一般的に15~20年)が終了すると
設備の所有権が顧客に移転されること(無償提供)が多い。

    PPAモデルのメリットとデメリット

    顧客(電気の利用者)のメリット

    • 初期費用ゼロ
      高額な太陽光発電設備の導入費用を負担する必要がない。
    • メンテナンス不要
      設備の維持管理や修繕はPPA事業者が行うため、顧客の手間がかからない。
    • 電気料金削減の可能性
      電力会社から買う電気よりも安価な単価で電気を購入できる可能性がある。
    • 環境価値の向上
      再生可能エネルギーを導入することで、企業のCO₂排出量削減に貢献し
      環境対策のアピールにもつながる。

    顧客のデメリット

    • 長期契約
      契約期間が一般的に15〜20年と長期にわたるため
      事業計画の変更や移転が難しくなる場合がある。
    • 途中解約の違約金
      契約期間中の解約には、高額な違約金が発生することがある。
    • 売電不可
      余った電気はPPA事業者の所有物であるため
      顧客は自由に売電できない。
    • 条件あり
      PPA事業者の利益が見込めない場合(設置場所の日射量が少ない、設置容量が小さいなど)は
      契約できないことがある。

    FITとPPAの違いまとめ

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