不足電力継電器(UPR:Under Power Relays)は
発電機が稼働している状態であっても通常は一定の電力を
電力系統から取り込んでいるが、単独運転になることで電圧が低下し
取り込んでいる電力が一定の電力を下回る(取り込む電力が不足する)ことで検出する。
オムロン製 不足電力継電器(K2ZC-K2WU-NA)の概略

電力系統側で短絡事故が起ると、受電端での供給電力が不足状態となる。
また、地絡事故時には、配電用変電所のDGRの動作によって、停電となるため供給電力が断たれる。
従って、受電端で供給電力を監視しておくことによって
系統側事故を検出することができ、発電設備を系統から解列させる。
「系統連系規程」では線路無電圧確認装置を省略する場合には
2系列目にUPRを配置してもよいことになっている。
この場合、UPRは2相に設置することが必要となる。
K2ZC-K2WU-NAの特徴
・逆電力においても動作する。
・動作逆電力は整定値の105%動作としている。
オムロン製 不足電力継電器(K2ZC-K2WU-NA)の定格・仕様・性能
定格

仕様

性能

オムロン製 不足電力継電器(K2ZC-K2WU-NA)のブロック図

入力電圧は内部の抵抗器により降圧され
フィルタ回路で高周波と高調波成分を除去して基本波成分を取り出し
A/D変換器でデジタル信号に変換される。
入力電流は、継電器内部の検出用変流器で電圧変換された後
入力電圧と同様な経路を通っていく。
デジタル信号化された電力データは、マイコンコンピュータで動作電力整定値と比較演算処理される。
その結果、電力データが動作電力整定値以下である場合はタイマ処理を行い
規定時間以上経過すると、出力リレーを動作させ、動作表示を点灯する。
オムロン製 不足電力継電器(K2ZC-K2WU-NA)の動作特性図
検出特性

動作時間特性

オムロン製 不足電力継電器(K2ZC-K2WU-NA)の表面パネルと端子配置図


オムロン製 不足電力継電器(K2ZC-K2WU-NA)の外部接続図

オムロン製 不足電力継電器(K2ZC-K2WU-NA)の試験回路と判定基準
試験回路

試験方法
単相試験での動作電流を求めると

各タップの動作電力値(電圧を110V一定にした場合は動作電流値)は、下記の値になる。

※電圧はAC110V一定
検出特性(位相特性)を確認する場合には電圧入力側に移相器を挿入して行い
継電器が動作する時の電圧と電流の位相差を読み取る。


動作時間測定は整定値の150%から95%に急変して測定する。
判定基準

測定時の注意事項
・UPR は極性を有しているので外部配線に注意が必要。
・「系統連系規定」による二重化の1つの系列として使用する場合には、2相にそれぞれ設置すること。
この時、電圧入力端子接続に注意が必要となる。 (下記参照)

試験スイッチによるテスト時に
出力リレーの動作確認を行われるときは時間整定を0.1秒整定が推奨される。
参考資料
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.fa.omron.co.jp/data_pdf/mnu/sgte-704e-1_k2zc-n.pdf?id=840
omron ユーザーズマニュアル K2ZC-N 分散型電源対応系統連系用複合継電器 より引用
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.fa.omron.co.jp/data_pdf/mnu/spt-con-000_k2zc-k2w_-nt.pdf?id=840
オムロン ユーザーズマニュアル 形K2ZC-K2W□-NA より引用

コメント