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屋外キュービクルの基礎についての備忘録

屋外に設置されるキュービクルの基礎は
重量のある受変電設備を数十年にわたって支え
地震や台風、湿気から守るための極めて重要な土台となる部分。

建築物としての安定性だけでなく
電気設備特有の「配線のしやすさ」や「メンテナンス性」も考慮する必要がある。

目次

屋外キュービクルの基礎の概略

キュービクルの設置に十分な強度を有するものとしている。
キュービクルのチャンネルベースに設けた通気孔から強風で
雨水が基礎ンクリートの上に浸入することがある。
このとき、コーキングなどの防水処理があると排水できないため
基礎上に水が大量に溜まることになる。
これが蒸発すると結露の原因となるので
基礎上に水が溜まらないような勾配や排水口を設置する。

基礎は、キュービクルの検針窓の位置を考慮し、検針が容易な高さとする。
キュービクル前面には基礎に足場スペースを設ける。
もし、設けられていない場合は、代替できる点検用の台などを設ける必要がある。

ゲタ基礎について

ビルの屋上に設置されるキュービクルは建物の防水処理のため
ゲタ基礎」と呼ばれる上に設置することがある。
ゲタ基礎はキュービクルの下部にトンネル状の空洞ができ
ここから雨水や湿気が風により吹き上がり、床面の換気孔から内部に入りやすくなる。
ゲタ基礎の両端には遮へい板を取り付け、風雨の浸入を防ぐようにする。

また、屋上の場合、風が直接キュービクルに当たるため
通気孔や換気口から雨が浸入しやすいため、水切り板等が必要となる。

主要な基礎の構造

一般的に以下の2つのタイプが主流。

種類特徴主な用途
独立基礎(布基礎状)前後のベース部分のみをコンクリートで固める。中央が中空になりやすい。小~中規模のキュービクル。コストを抑えたい場合。
ベタ基礎(一体基礎)底面全体をコンクリートで覆う。強固で不同沈下に強い。大規模・重量級のキュービクル。地盤が軟弱な場所。

チャンネルベース(基礎チャンネル)

コンクリート基礎の上に、キュービクル本体を固定するための溝形鋼(チャンネル鋼)を設置する。

キュービクル底面のフレームとボルト締めすることで、地震時の横滑りや転倒を防止。
サビに強い「溶融亜鉛メッキ(ドブメッキ)」仕上げが一般的。

基礎の高さと「離隔」の重要性

屋外基礎において
高さの設定は運用面に直結する。

  • 浸水対策
    近年の豪雨被害を考慮し、ハザードマップの浸水想定高さよりも高く設定することが推奨される
    (一般的にはGLから200mm〜500mm程度嵩上げする)。
  • 湿気対策
    地面から直接湿気が上がると、内部機器の絶縁劣化やサビの原因になる。
    基礎を高くし、底面に風通しを確保することが寿命を延ばすことができる。
  • 作業スペース
    メンテナンス時に扉を全開にでき、作業員が安全に動けるよう
    基礎の周囲には法定の「保有距離」を確保する必要がある。

配線ピットとケーブル処理

キュービクル基礎には、高圧ケーブル(一次側)と低圧ケーブル(二次側)を通すための仕掛けが必要となる。

  1. 配線用開口(ピット)
    基礎の中央部分を空洞にしたり、配管用のスリーブを打ち込んだりする。
  2. 止水処理
    ケーブル導入部から雨水や小動物(ネズミ・ヘビ)が侵入しないよう
    コンパウンドや専用の止水材で確実に埋める必要がある。
  3. 曲げ半径の確保
    太い高圧ケーブルは急に曲げられないため、基礎の深さ(ピットの深さ)が足りないと
    ケーブルに無理な負荷がかかり事故の原因になる。

施工時の注意ポイント

水平精度

基礎が傾いていると、キュービクルの扉の建付けが悪くなり
防水パッキンが密着せずに雨漏りが発生することがある。

アンカーボルト

後施工アンカー(ボルトを後から打ち込む)よりも
コンクリート打設時に埋め込む「箱抜き」や「セットアンカー」の方が強度は高い。

防草処理

基礎の周囲に草が生い茂ると、小動物の隠れ家になったり
湿気がこもったりするため
周囲をコンクリート打ちにするか防草シート+砂利敷きにするのが理想的となる。

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