マグネットスイッチの概略
電気回路において電気が導通する接点を開閉するためのスイッチ。
＝磁気エネルギーを利用して電気回路の開閉を行うスイッチ
その先に接続されている負荷装置の保護機能も兼ねている。
一般的なスイッチとは異なり、物理的な押しボタンがなく、磁石の位置や磁力の変化によって動作します。
回路の開閉には、内蔵の電磁石を電気によって動作させることにより、接点を動かして接触させる仕組みが使われています。
三相電源に対応するよう3つの主接点があるのが、マグネットスイッチの基本的な構造。
いくつかの補助接点を持っているものが多く、補助接点にはa接点とb接点のものがある。
補助接点は定格電流が主接点より小さく、通電状態を知らせるランプや異常停止発生時のブザー、自己保持機能などに使われる。
マグネットスイッチとは、磁気エネルギーを利用して電気回路の開閉を行うスイッチのことで、電磁開閉器とも呼ばれている。
電流を通すと磁気が発生する特性を持つコイル (ソレノイド) と、その磁力によって動作する接点部分 (スイッチ) で構成されている。
マグネットスイッチとマグネットコンタクタの違い
マグネットコンダクタ
サーマルリレー
マグネットスイッチは電磁開閉器、マグネットコンタクタは電磁接触器のこと。
マグネットコンタクタは信号入力により接点を開閉するだけのもの。
マグネットコンタクタはマグネットスイッチの一部を構成する部品でのこと。
マグネットコンタクタとサーマルリレー（熱動形過負荷継電器）を物理的に組み合わせたものがマグネットスイッチといった関係となっている。
マグネットスイッチ＝マグネットコンダクタ＋サーマルリレー
サーマルリレーとは
サーマルリレーは過負荷による過電流を検知して信号を出力するための部品で、
それ自体には回路を遮断する機能を持たない。
そのため、回路遮断機能を持つマグネットコンタクタと組み合わせることで過負荷保護機能を持つマグネットスイッチその接点を開閉して回路を遮断することができる。
異常電流の発生による発熱を検出するので、熱動継電器とも呼ばれる。
マグネットスイッチと安全ブレーカの違い
マグネットスイッチ
接続された負荷装置の過負荷を保護するため取り付ける。
マグネットスイッチは定格の10数倍程度までしか遮断できない。
しかし、頻繁な開閉に耐えられるように作られている。
安全ブレーカー
安全ブレーカは回路全体の過電流を防ぐためのもの
短絡電流のような大電流でも遮断できる
マグネットスイッチの用途と目的
安全で確実な回路の開閉
マグネットスイッチは電磁石の強い力によって接点を瞬時に接触させるため
アークが最小限に抑えられた安全な開閉ができる。
そのため、すべての主接点を同時に開閉することができ、確実な導通と遮断が可能となる。
→複数の接点を同時に開閉したい場合に使われる。
負荷装置の保護
マグネットスイッチは、サーマルリレーによって過負荷を検知しマグネットコンタクタによって回路を遮断するため機器が焼損するのを自動的に防ぐ。
→モーター内の電路が過熱しベアリングの焼付き、ステータの破損、コイルの焼損、モーターからの発火などを防ぐ
自動化や遠隔操作
マグネットスイッチは、物理的ではなく電気的な動作によって回路の開閉ができるため、離れている機器のオンオフを操作することができる。
そのとき、離れた操作場所からマグネットスイッチまでは微小な電流を流せる信号線だけですみ、
途中を無線信号にすることも可能。
マグネットスイッチの構造
マグネットコンタクタの内部では
コイルが巻かれ電磁石になる固定鉄心と
スライド移動する可動鉄心が向かい合っている。
コイルに電流が流れると固定鉄心が励磁され、可動鉄心を引き寄せる。
同時に、可動鉄心と連結された可動接点を固定接点に接触させる。
コイルの電流がなくなるとバネの力によって可動鉄心は固定鉄心から離れ
可動接点と固定接点も離れる
サーマルリレーの内部では、入力側と出力側はヒーター線によってつながっている。
ヒーター線がバイメタルに巻かれていて、過電流により高熱になると変形し接点を動かす。
マグネットコンタクタは電磁石の力で、サーマルリレーは熱の力で接点を動作させる。
マグネットスイッチの更新推奨時期
更新推奨時期は10年程度
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://dl.mitsubishielectric.co.jp/dl/fa/document/catalog/lvsw/l(na)02035(1703)/L(NA)02035(1703).pdf
三菱電機電磁開閉器 更新のおすすめ より画像引用
コメント