理論– category –
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計器用変圧器(VT)が主遮断器の上位に設置されている理由の備忘録
計器用変圧器(VT)についての概略 計器用変圧器(VT)は、高電圧回路の電圧を、計測機器や保護継電器で安全に扱える低い電圧に変換する機器のこと。 計器用変圧器の役割と仕組み 電圧の変換(測定範囲の拡大)高電圧を正確な比率で低電圧(通常110V)に変... -
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鉛蓄電池についての基礎知識まとめ
鉛蓄電池(Lead-Acid Battery)は、自動車のバッテリーや産業用電源、非常用電源など、幅広い分野で利用されている最も歴史のある二次電池(充電して繰り返し使える電池)の一つ。 鉛蓄電池の仕組み 鉛蓄電池は、主に以下の3つの要素で構成されている。 正... -
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接地抵抗測定の原理についての備忘録
接地抵抗測定についての概略 接地抵抗測定は、電気設備の安全を確保するために非常に重要な点検項目の1つ。接地(アース)は、感電事故の防止、雷サージやノイズ対策、機器の安定稼働などに不可欠でありその接地線が大地と適切に接続されているか(電気的... -
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絶縁抵抗についての基礎知識まとめ
絶縁抵抗についての概略 絶縁抵抗とは、電流が流れる電路(電気が通っている部分)とそれ以外の部分(大地や別の電路、機器の筐体など)との間の電気の流れにくさ=絶縁性を示す値。 電気を通しやすい物質は「導体」、電気を通しにくい物質は「絶縁体」と... -
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逆V結線変圧器についての備忘録
逆V結線変圧器とは 逆V結線変圧器は、三相電源から単相負荷を取り出すための結線方式の一つ。通常のトランス(変圧器)とは異なり、主に単相負荷を供給する際に使用される。※スコット結線変圧器と似ているが、異なる特徴を持つ。 単相負荷が1回路で分割で... -
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交流における瞬時値、最大値、平均値、実効値の違いまとめ
直流と交流の違いについての概略 電圧には上記図のように、大きさと向きが常に一定で変化しない直流と、大きさと向きが常に変化する交流がある。 直流電圧は電圧の大きさと極性(正負)で表せるが交流電圧は常に変化しているのでの下記図のような各種の表... -
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フェランチ効果についての基礎知識まとめ
フェランチ効果は、電力系統において非常に重要な現象の一つ。特に長距離の高圧送電線路で発生しやすく、電力システムの安定運用に影響を与える可能性がある。 フェランチ効果とは 通常、送電線では電流が流れると抵抗やリアクタンスによる電圧降下が生じ... -
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計器用変成器のCT(変流器)の選定方法まとめ
計器用変成器のCT(変流器)の概略 「計器用変成器」は、交流回路の高電圧、大電流を低電圧、小電流に変換(変成)する機器で計器用変圧器(VT)および変流器(CT)の総称。「指示電気計器」「電力量計」などと組み合わせて使用される。 JIS規格の定義 「... -
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入力負担についての基礎知識まとめ
継電器の入力負担は、計器用変成器(CT/VT)から引き出す電力の消費量でありVA(ボルトアンペア)で表される。これは、単に電力消費量だけでなく、システム全体の精度、安定性、信頼性に直結する重要な要素となる。 「入力負担」が必要な理由 1.計器用変成... -
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Ior(抵抗分漏れ電流)の測定方法の備忘録
「Ior」は、電気設備の絶縁劣化による抵抗成分の漏れ電流を指す。通常の漏れ電流(Io)には、抵抗成分(Ior)の他に、対地静電容量による容量成分(Ioc)が含まれており絶縁劣化の判断にはIorの測定が重要となる。 Iorの測定方法 ベクトル演算方式(クラン...