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バッテリーにおける急速充電とリフレッシュ充電の違いについての備忘録

高圧受電設備の現場(電気管理技術者や電気保安法人の年次点検など)で使用される
保護継電器試験器(OCR試験器やDGR/GR試験器など)の携帯型電源・バッテリーを想定して
急速充電とリフレッシュ充電の違いを記載する。

現場用の試験器(特に可搬型の電源や一体型試験器)は
現在も安定した大電流・長寿命の観点からニッケル水素(Ni-MH)電池や
信頼性の高いリチウムイオン電池が使われている。

目次

急速充電とリフレッシュ充電の違い

項目急速充電(日常の運用)リフレッシュ充電(定期メンテナンス)
制御の仕組みバッテリーの残量を無視して
規定の電流・電圧で
そのまま電気を「つぎ足し」ていく方式。
一度、試験器内のバッテリーを
「放電終止電圧」まで強制的に
放電させ、化学変化を完全に
リセットしてから満充電にする方式。
所要時間の目安約3時間
現場出発前や帰社後にサッと完了。
開始時の残量によって
大きく変動する。
(放電プロセスがあるため、半日以上かかることもある)
主な目的次の現場・点検作業で試験器を動かすための「容量の確保」。バッテリーの「劣化防止(メモリ効果の解消)」と「残量メーターの補正」。

継電器試験の現場目線で見るそれぞれの特性

急速充電

過電流継電器(OCR)の「瞬時要素・瞬時要素試験」や、地絡方向継電器(DGR)の試験時には
受電設備の点検では一時的に大きな電流や安定した電圧を必要する。

メリット

試験前日や当日の朝に充電し忘れていることに気づいても
約3時間で実用レベルまで回復できるため、現場での電源ロスを防ぎやすい。

注意点

ニッケル水素電池を採用している試験器の場合、急速充電を長期間繰り返すと「メモリ効果」が発生する。
「残量50%から100%への急速充電」を繰り返すと、バッテリーが「50%付近を寿命(放電終止)」と記憶してしまい、現場でいざ試験を始めるとすぐに電圧降下(Lo-Battery警報など)を起こす原因になる。

リフレッシュ充電

メリット①:メモリ効果の解消

完全に電気を抜ききることで、内部物質を活性化させ
急速充電の繰り返しで低下した「実効容量」を本来の性能(100%近く)まで復活させる。

メリット②:残量誤認の防止

リフレッシュ充電は内部の制御基板に対して「ここが本当のゼロ(放電終止電圧)」「ここが満充電」という基準を
再学習(キャリブレーション)させるため、現場での予期せぬ電源トラブルを防ぐ。

注意点

残量が多い状態から始めると放電だけで数時間消費するため、全体の充電時間が大きく延びる。
「明日現場がある」というタイミングでは行わず
週末や事務所での内業日などの時間に余裕がある時に行うことが推奨される。

参考資料

https://www.jackery.jp/blogs/power-station/lithium-ion-battery-charging?srsltid=AfmBOoo0lDbKFUjQ0GlWSNNL44Df7rrR-xRNTG_pqS2St1vAqFq2GMbv
JackeruのHP「リチウムイオン電池を長持ちさせる充電方法は?充電できない原因とその対策も紹介」より引用

https://panasonic.jp/battery/contents/charge-user.html
パナソニックのHP「エネループQ&A ~充電池の使いこなしについてチェック~」より一部引用

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