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許容電流の概略

導電材料には、導電率の極めて高い銅であっても抵抗があるので
電流が流れるとジュール熱が発生し、温度が上昇する。
このため、流せる電流には限界がある。
電気機器では、電流を多く流すほど出力を大きくすることができるが、これにも限界がある。
電線や電気機器などを使用するためには、どのくらいまで電流を流せるのか目安となる電流値が必要で
この目安となる電流値として定められているのが、定格電流や許容電流となる。
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定格電流について(用語説明)
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定格の主な分類

電気機器の定格は、その機器がどのような時間的なパターンで使用されるかを前提にして
主に以下の3つに分類される。
連続定格
- 特徴: 指定された条件で、連続して(休みなく)使用することを前提とした定格。
- 主な適用: 通常の多くの電気機器は、この連続定格を前提に設計されている。
短時間定格
- 特徴: あらかじめ決められた短い時間だけ使用することを前提とした定格。
反復定格(断続定格)
- 特徴: 使用と停止を周期的に繰り返す、断続的な使用方法を前提とした定格。
- 主な適用: クレーンや電車などの電動機(モーター)のように
動かしたり止めたりを頻繁に繰り返す機器に使用される。
遮断器の場合の定格電流

遮断器の規格
JIS C 4603(高圧交流遮断器)で
定格電流とは、「定格電圧および定格周波数の下で、規定の温度上昇の限度および最高許容温度を超えないで、遮断器に連続して通じ得る電流の限度値」と定められている。
JIS規格において遮断器に定格電流が流れても
規定の温度上昇の限度および最高許容温度を超えないことが求められている。
これは、主として熱的条件による使用限度を表しているので、具体的な数値が下表のように定められている。
| 部分 | 詳細 | 温度上昇の限度 [K] | 最高許容温度 [℃] |
| 接触部(気中) | 銅接触 | 35 | 75 |
| 銀又はニッケル接触 | 65 | 105 | |
| ボルト締めなどによる導体接続部(気中) | 銅又はアルミニウム接続 | 50 | 90 |
| 銀又はニッケル接続 | 75 | 115 | |
| 主回路端子接続部 | 銅又はアルミニウム接続 | 50 | 90 |
| 銀又はニッケル接続 | 65 | 105 | |
| 絶縁物及び絶縁物に接触する金属部分 | 耐熱クラス 105(A) | 65 | 105 |
| 耐熱クラス 120(E) | 80 | 120 | |
| 機械的構造部分 | がいしのセメント付部分 | 55 | 95 |
| 手に触れるところ | 10 | 50 | |
| 接近し得る外表面 | 40 | 80 |
表:温度上昇限度
JIS C 4603(高圧交流遮断器)では、遮断器の定格電流は、400 Aまたは600 Aの2種類となっており
それより定格電流が大きい遮断器はJEC-2300(交流遮断器)規格の遮断器となる。
遮断器の定格電流具体例

定格電流の銘板への記載例を示す。
定格電流は600 Aとなっている。
参考資料
新電気2023年2月号「現場のギモン?解決塾田沼 和夫第31回 定格電流と許容電流」より一部引用

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