供給地点特定番号とは
電力や都市ガスの契約において「電気やガスが送られている特定の場所(設備)」を
識別するために割り振られた識別番号のこと。
(電気は22桁、都市ガスは17桁)
建物の住所や部屋番号が変わらなくても
マイナンバーのように「その場所(メーターの設置位置)」自体に割り当てられているため
契約者や電力会社が変わっても番号自体は変更しない。
供給地点特定番号が必要になる場面

電力会社・ガス会社の切り替え(新電力・新ガスへの移行)
他社へお切り替えの手続きを行う際
本人確認および対象場所の確定のために入力を求められる。
引っ越しに伴う新規契約・廃止手続き
新居での利用開始や、旧居の利用停止手続き時に使用する。
太陽光発電などの売電契約
発電側(受電地点特定番号)の識別用としても用いられる。
供給地点特定番号の確認方法

供給地点特定番号は
毎月届く検針票やWebマイページなどで確認が可能。
電気の場合
毎月の「電気ご検針票(ご利用明細)」や
電力会社の「Webマイページ」に掲載されている。
ガスの場合
都市ガスの「検針票」や会員サイトの請求明細に掲載されている。
22桁の数字の構造(電力の場合)

22桁の数字は、ランダムに並んでいるわけではなく
一定の規則に基づいて構成されている。
| 桁数 | 構成要素 | 概要 |
| 1〜2桁 | 電力会社エリアコード | 配送電エリアを示す(例: 01=北海道, 02=東北, 03=東京, 04=中部, 05=北陸, 06=関西, 07=中国, 08=四国, 09=九州, 10=沖縄) |
| 3〜22桁 | 個別識別コード | 送配電事業者が各地点(スマートメーターやメーターの設置場所)に個別に割り当てた英数字 |
※都市ガスの場合は事業者やシステムによって一部形式が異なる場合がある。
よくある質問と注意点

Q. 「お客様番号」とは違うのか?
異なる。
- お客様番号
電力会社やガス会社が「あなた(契約者)」を管理するための番号。
会社を変えると番号も変わる。 - 供給地点特定番号
電気やガスが引き込まれている「場所」の番号。
電力会社を変えても番号は変わらない。
Q. 引っ越した場合は番号はどうなるのか?
引っ越し先の部屋(場所)には、その部屋固有の供給地点特定番号が割り振られている。
そのため、引っ越しを行うと利用する設置者の供給地点特定番号は変わる。
=引っ越し先の供給地点特定番号に変更になる。
電力会社への「工事申請(申込)」を行う場合:必要

関電(関西電力送配電)に対して
引込線やAS(開閉器)の切り離し・撤去・改修などの
WEB申請(電気工事申し込み)を行う場合は、供給地点特定番号(22桁)が必要になる。
- 理由
どの場所(需要設備)の配電線や開閉器を操作・撤去するのかを特定するため。 - 確認方法
電気の検針票(ご使用量のお知らせ)やWEBマイページ(はぴeみる電など)に記載されている。
ASの設置・管理を電力会社と協議中の場合

高圧受電設備(キュービクル等)の改修や責任分界点に関する工事で
関西電力送配電の担当窓口へ連絡・相談する場合は、「お客さま番号(14桁)」または「供給地点特定番号(22桁)」のどちらかを伝えることで、スムーズに対象の設備・契約を特定が可能。
どのような作業や手続き(例:電気工事店としての申請、自家用電気工作物の更新、契約解除など)を想定されているかによってより具体的な必要書類を伝達される。
供給地点特定番号申し込みの手続き手順

関西電力送配電の供給エリアにおいて
高圧受電設備(キュービクル等)や自家用電気工作物の改修・撤去に伴い
AS(オートスイッチ/自動気中開閉器)の切り離し(撤去・一時切り離し)を行う場合の
手続き手順と必要情報は以下の通り。
手続き例
手続きは原則として、工事を担当する認定電気工事店 or 電気主任技術者が
電力送配電のWeb窓口(または担当営業所)を通じて行う。
[1. 現場調査・確認]
↓ (配電線の引き込み状況・AS所有区分の確認)
[2. 関西電力送配電へ事前相談・工事申請]
↓ (シンクレック等のWeb申請システムまたは窓口)
[3. 工事日程の調整]
↓ (立会日時・無停電/停電作業の打合せ)
[4. 現地工事・切り離し実施]
↓ (関電送配電立会のもと施工)
[5. 完了報告・受付完了]
- 配電線・設備の所有区分の確認
- ASが「需要家所有」か「電力送配電所有(貸与)」かにより
撤去後の機器の扱い(引き取り・返却)が変わる。
- ASが「需要家所有」か「電力送配電所有(貸与)」かにより
- 申請システム(インターネット)での申し込み
- 電力送配電の施工業者向けWeb申請システム(※インターネット申込等)から
配電工事・引込線改修の申請を行う。
- 電力送配電の施工業者向けWeb申請システム(※インターネット申込等)から
- 担当営業所との事前協議・日程調整
- 配電線の停電を伴う場合や高圧線の外し・つなぎ作業が発生する場合
関西電力送配電の担当者(配電グループ)と現場打合せおよび工事日の調整を行う。
- 配電線の停電を伴う場合や高圧線の外し・つなぎ作業が発生する場合
- 現場施工・立会い
- 指定日時に関西電力送配電の作業員(または委託業者)立会いのもと
配電線からの切り離し・機器取り外しを行う。
- 指定日時に関西電力送配電の作業員(または委託業者)立会いのもと
申し込み時に必要な情報・書類
申請時に入力を求められる主な情報は以下の通り。
基本情報(必須)
- 供給地点特定番号(22桁)(場所の特定に必須)
- ご契約者情報(事業所名、需要家名、設置場所住所)
- お客さま番号(14桁)
- 申請者情報(工事店名、担当者連絡先、電気工事士証番号等)
- 電気主任技術者情報(氏名、連絡先、保安協会等の外部委託情報)
工事・設備に関する情報
- 工事区分(一時切離し、永久撤去、移設・取替など)
- 希望工事日時(予備日含む)
- 高圧受電設備・単線結線図(CAD図やPDF)
- 配置図・引込状況図(電柱番号、引込位置、ASの設置位置がわかるもの)
- ASの諸元(メーカー、型式、製造年、所有区分)
供給地点特定番号の注意点

- 申込みのスケジュール
配電線の協議や停電調整が必要になるため
工事希望日の少なくとも2週間〜1ヶ月前には申請・協議を開始する必要がある。 - 電柱番号の把握 現場近くの引き込み柱(関西電力送配電の電柱)に貼られている
「電柱番号(例:〇〇幹 123)」をあらかじめ控えておくと、窓口との協議が非常にスムーズに進む。
参考資料
供給地点特定番号に関する参照元
経済産業省 資源エネルギー庁
「電力の小売全面自由化」に関する制度説明資料およびQ&A
各一般送配電事業者(関西電力送配電・東京電力パワーグリッド等)
供給地点特定番号の定義、桁数構造(エリアコード一覧)、検針票での掲載位置に関する公式案内ページ
AS(オートスイッチ)切り離し・工事手続きに関する参照元
関西電力送配電株式会社
- 「電気工事店さまWeb申込みサービス」ご利用ガイドおよび申請手順
- 「託送供給等約款」および高圧需要家向け送配電業務指針
- 配電事業所における高圧引込線・開閉器(AS/PAS等)の切り離し・撤去工事協議要領
一般財団法人 関西電気保安協会
自家用電気工作物の安全管理・定期点検および高圧設備改修・施工時の立会い運用マニュアル
一般社団法人 日本電気協会
『高圧受電設備規程』および『内線規程』

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