無停電電源装置(UPS)とは
蓄電池とインバータを組み合わせて、商用電池の瞬低や、停電時にコンピュータなどの負荷機器を停止させることなく、電源を確保する交流電源システムのこと。
UPSの種類
①常時インバータ給電方式
商用電源を入力し整流器で直流に変換して、蓄電池を充電しながらインバータで
交流変換した電源を負荷機器に供給する。(下図参照)
②常時商用給電方式
商用電が健全なとき、商用電源から負荷へ電力を供給する。
商用電源が停電(瞬低含む)したときは、上部のスイッチを開閉して切り替わり
蓄電池の電力をインバータを経由して負荷機器へ供給する。
UPSを設置する理由
落雷による供給者への電気工作物に事故が発生すると、停電箇所の直近上位を切り離す(VCBやLBS)際に瞬時停電や電圧降下が生じる。
瞬停や電圧降下の影響を受けるものとして
- コンピュータ、シーケンサー関係のFA(Factory Automation)OA(Office Automation)機器
- インバータや電磁開閉器を利用する機器
- 高圧放電灯
瞬時停電や電圧降下を防ぐために、無停電電源装置(UPS)が必要
UPSの更新推奨年
UPS等の設計上の標準使用期間は、周囲温度が25˚Cの場合で7年、40˚Cの場合で5年(一部機種を除く)。ただし、設計上の標準使用期間は周囲環境(温度、塵埃)によっても異なるため、保証値ではなく目安となる。
設計上の標準使用期間を超えてそのまま使用を続けた場合、経年劣化により、正常にバックアップできなくなる、または突然運転を停止するなどの誤動作や故障の原因になる。
また、発煙、発火が生じ、けが、火災などの事故に至る恐れがある。
オムロンHP UPS本体の寿命(設計上の標準使用期間)を教えてくださいより
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